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「今」という瞬間を大切に生きる-由良 真砂子

2021.06.18

配信

息子が生まれたことを機に「出産の素晴らしさを知った」という由良さん。現在は出産と産後の女性とその家族を精神的にも身体的にもサポートする「ドューラ」としてベイエリアにて活躍する彼女に、ここでの暮らしについて伺いました。

ベイエリアに住むことになったきっかけ

渡米したのは1992年。アメリカ南部のニューオリンズへ留学目的で来ました。元々の目的は、1、2年間の滞在予定でしたが、ニューオリンズの街に魅了され、2005年まで住んでいました。ハリケーンカトリーナがニューオリンズを襲ったのがきっかけで、テキサスのオースティンに避難し、しばらくそこに住み、2008年に息子を妊娠したのがきっかけで、ベイエリアへ引っ越して来ました。


ベイエリアの印象

南部に比べて、気候はドライで爽やかな感じ。でも夏は寒い! 山、森、海、川もあって、自然豊富で過ごしやすい場所だと思います。

自分の専門分野について

出産と産後の女性をサポートするドゥーラという仕事をしてます。ドゥーラとは、妊娠した女性を産前から出産中(陣痛が始まってから出産するまで)、産後早期を通して、継続的に精神面と身体的にサポートをすることを意味します。

 また産後のドゥーラは、出産された後のお母さんを、身体的な回復と精神面の安定のためにサポートし、赤ちゃんの育児のお手伝いやその家族も含め、新しい環境にスムーズに対応出来る様に、お手伝いします。

その道に進むことになったきっかけ

留学目的でニューオリンズに来ましたが、そこでフラメンコに出会い、ダンサーと音楽でプロの道に進みたかったのですが、ベイエリアへ引越し、息子を出産したのを機に方向転換しました。自分の出産と、友人の出産に立ち合わせてもらったのがきっかけで、出産の素晴らしさを知り、そんな女性の一生に一度の貴重な場面に自分が携われること、そして、無垢な赤ちゃんが出生する瞬間の神秘に魅了され、ドゥーラになろうと決めました.


英語で仕事をするということ

出産をサポートする仕事は、病院や、医療関係に関わることも多く、それらの専門用語などは、頑張って暗記しました。

 また、ドゥーラという仕事は、出産の立ち合いだけてなく、女性とパートナー、その家族と親密に関わっていくお仕事で、その時に使う私の英語はとても気を使うこともあります。

 母国語が日本語で、私にとって英語はネイティブではありません。なので、その言語で仕事をしても、私の育った国のカルチャー、日本語の言葉の表現を英語で話している感じがします。それが自分の英語なのですが、私のクライアントの方々はそれを理解してもらった上で私をドゥーラとして選んでくれているので、お互い心が通じ会え、私の事を信頼し安心してもらえる様に沢山コミュニケートする様にしています。

英語で失敗したエピソード

沢山ありますが、やっぱりRとLの発音が苦手で、何度も聞き返される事が未だにあります。

あとは、SiriやAlexaが私の英語を聞き取ってくれないことです(笑)


英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?

変わらず今のように、人と関わる、人生の大切な瞬間を共用、サポートするような仕事をしてると思います。あとは、DJとか!

あなたにとって仕事とは?

色んな意味で、感謝、楽しみ、喜びです。

生まれて初めてなりたいと思った職業

テニスプレーヤー、看護婦、音楽家

いまの仕事に就いていなかったら

サウンドヒーリングの様な音楽を使ったセラピストとか、どこかで、こじんまりとした居酒屋さんを営んでみたいです。

現在、住んでいる家

バークレーヒルの古い一軒屋に住んでいます。バックヤードが木々に囲まれていて、時々鹿の親子も顔を出してくれる事があります。とっても気に入ってる場所です。

乗っている車

スバルのアウトバック

睡眠時間・起床時間・就寝時間

出産や産後の仕事の時は、睡眠も起床、就寝の時間はめちゃくちゃ。お休みの日は、8時間の睡眠時間で、深夜1時頃寝て、午前9時頃起きます。


休日の過ごし方

家族とのんびり。美味しいご飯を食べ、お酒を飲んでいます。あとは、海に行ったり、山にキャンプ、ハイキングとか。ボーッとするのも大好きです。

好きな場所

自然のある所。海。場所で好きなところは、シャスタ山、ハワイ島、ニューオリンズ。

最もお気に入りのレストラン

コロナの影響で1年以上もレストランに行ってないのですが、今行きたいと思ってるのは、オークランドにあるチベットのベジタリアンのお店で、Shangri-Laです。

よく利用する日本食レストラン

日本食はほとんど家で作っているので、あまり利用しないのですが、お寿司が食べたくなったら、その時に検索して色々なお寿司屋さんを探して行きます。

1億円当たったとして、その使い道

シャスタ山とハワイ島にYARTを建てて、外にホットタブも作って、いつでも、好きな時にそこに遊びに行きたいです。

または、キャンピングバンを買って、日本を北海道から沖縄までゆっくりと旅をしたいです。

日本に戻る頻度

コロナで帰ってませんが、子どもが出来てからは1年に1回は帰るようにしてます。

最近日本に戻って驚いたこと

 戻る時期が夏だからか、あまりにも暑すぎて、夏休みなのに子どもが公園で遊んでいる光景を見なかったこと。

日本に持って行くお土産

コーヒー豆をお願いされることが多いです。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの

京都のちりめん山椒、地元の海苔、日本のお線香、文庫本。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき

 日本の様に交通機関が充実してないので、車が無いと不便、遠くにいけないところ。

現在のベイエリア生活で不安に感じること

貧富の差、地上げ、ホームレス、気象変動による山火事など。

日本に郷愁を感じるとき

大晦日とお正月になると、日本が恋しくなります。

お勧めの観光地

観光地とまでは言わないかもしれませんが、地元のファーマーズマーケットを探索するのはとても楽しいと思います。ローカルで取れた野菜や、果物、工芸品なども売っているし、ライブミュージックも時々行われています。あとは、その時々で色々なイベントが各地開催されてるので、それを検索して行くのもお勧めです。

永住したい都市

まだ今のところ決めていません。住みたい場所は沢山あって、でもきっと気がついたら永住していた!って場所なのかなぁとも思います。

5年後の自分に期待すること

5年後もちゃんとその時の「今」という瞬間を大切に生きている自分

最も印象に残っている本

『覚醒への旅』ラム・ダス著。瞑想のガイドブックみたいな本なのですが、落ち込んだ時、悩んだ時とか、思考を止めたい時にいつも読んで、助けてもらってます。

最近読んだ本

『里山資本主義』藻谷浩介著。日本で、人々が自然の中で、自然と一緒に生活を送っている様子、アイディア、とても興味深く思いました。

最も印象に残っている映画・最近観た映画

『風の谷のナウシカ』子どもの時から大好きな映画で、息子が生まれてからは、また何度も一緒に観ています

座右の銘は?

 「一生勉強一生青春」「ビー・ヒア・ナウ」



プロフィール

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Masako Yura

横浜出身、日本で栄養士の学校を卒業後、日本でしばらく就職。その後思いつきでアメリカ南部のニューオリンズへ渡米。フラメンコダンサーとしてアーティストビザを取得し活動。ハリケーンカトリーナの影響と、息子の妊娠を機にベイエリアへ移る。その後ドゥーラ養成認定組織の「ドーナ・インターナショナル」でのトレーニングの他、ラクテーション教育、ヒプノベビー、スピニング・ベビーズなどのトレーニングを受け、出産、産後ドゥーラとして、女性とその家族を支える。

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