パンデミック中に家族とともにベイエリアへ移住した岸本さん。当時の不安な状況からメンタルコーチングを学び、自分自身を見つめ直したという。現在はメンタルコーチとして活動し、夢や目標に向かって歩む人々をサポートしている岸本さんに、ベイエリアでの生活やお仕事についてお話を伺った。
ベイエリアに住むことになったきっかけ
2020年の7月から夫の仕事の都合で家族全員で住み始めました。本来は4月に渡米予定でしたがパンデミックの影響でサンフランシスコ便がなくなったため、運行再開後の第一便に乗って来ました。
ベイエリアに最初にきた時の印象
こちらに来た当初はコロナが猛威をふるっていて不安でいっぱいでした。でもベイエリアに住んでいる人達は温かい人が多い印象で救われましたね。そして、毎日これ以上ない晴天で驚きました。
ベイエリアの今の印象
日本よりも自分のペースで、空気を読みすぎず生きている人が多い印象。みんな肩の力が抜けていて人に期待しすぎない雰囲気が好きです。
お仕事について
メンタルコーチとして活動しています。昨年からMCS - JAPANというコーチングスクールのカリフォルニア校を立ち上げ、コーチング資格取得の講座も提供しています。
メンタルコーチングは夢や目標に向かって歩みたい人の伴走をするお仕事です。具体的にはその人の強み、現状、理想などを言語化し、思考の断捨離によって取り組みたいことに集中するお手伝いをしています。私のコーチングはメンタルトレーニングを掛け合わせたものです。自分でコントロールしてゾーンに入るスキルを身につけることで、自己最高のパフォーマンスを発揮するためのトレーニングです。
その道に進んだきっかけ
渡米後にメンタルが大きく揺らいだ時期があったため、メンタルの知識を身につけたいと思い、メンタルコーチングに出会いました。学ぶ中で感動したのは、自己理解を深め、それに沿った行動を増やすだけで、人生は大きく変化するということ。この経験を多くの人に味わってほしい、自分の人生を生きてほしいと強く願うようになり、この仕事を始めました。
あなたにとって仕事とは
生き甲斐です。夢を追いかけている人の話を聴くのが心から楽しいですし、相手にハッとするような気づきを与えられた瞬間の喜びは、何ものにも変え難いです。またコーチングによって、その方の言葉や行動が変化していくことが面白くてやめられません。天職だと思っています。
子どもの頃になりたいと思っていた職業
バレエの先生、タカラジェンヌ。小さい頃からとにかく踊ることが好きでした。
もし、いまの仕事に就いていなかったら
あまり想像ができないのですが、自分に合った職を探すために、その時々でピンと来たものに挑戦していると思います。
休日はどんなふうに過ごしていますか
毎週末、必ずと言っていいほど公園に行きます。時々ランチを持ってピクニックしたりもします。昨年からキャンプや魚釣りにはまっているので、、温かくなるのが楽しみです。
ベイエリア、および近郊で好きな場所
スタンフォード・オーバル、サンタクララのヴィラ・モンタルヴォ・ガーデンズ、カーメルのダウンタウンなどです。
お気に入りのレストランは
メンローパークのYum Cha Palace。お手頃で店員さんの対応もよくおいしかったです。
よく利用する日本食レストラン
一番よく行くのは子どものリクエストで「くら寿司」。同じお寿司屋さんでも「陣匠」は本物の日本の繊細なお寿司でうれしくなりました。利用する側ではないですが、「ひのでや」で金曜日だけ働いています。Spicy Miso Ramenがオススメです!
もし100万ドル当たったとしたら
家を買いたいですね。日本とベイエリアの二拠点生活が夢です。
日本に戻る頻度
昨年約3年ぶりに日本に帰ったのですが、今年からは年に一回帰りたいです。
最近日本に戻ったときに
感じたこと
やっぱりご飯が美味しい! 私の実家は福岡県の糸島というところで海が近くて海鮮が最高なんです。
日本へのお土産は何を持っていきますか
トレジョのエコバッグはデザインが面白いので人気ですね。ワインも喜ばれます。
日本からベイエリアに持って帰ってくるもの
茅乃舎のだし、食器用スポンジ、子ども用のパジャマは必ず持って帰りたいものです。
ベイエリア生活で不安に
感じること
家族や親族に何かあった時にすぐ駆けつけられないのは不安です。健康でいてほしいです。
永住したい都市
東京か神戸かベイエリア。一つに絞れないので二拠点生活が夢です。
5年後の自分に期待すること
超一流のメンタルコーチとして、アメリカ発祥の本物のコーチングを日本で広めること。
最近読んで印象に残っている本
『鋼の自己肯定感』『量子力学的願望実現の教科書』です。
これまで見た中で影響を受けた、または印象に残っている映画
『ショーシャンクの空に』『君の名は』
座右の銘
「思い立ったが吉日」身軽に直感に従って行動することを大切にしています。
プロフィール
岸本 紗央理
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Saori Kishimoto
3歳からクラシックバレエを始める。中学卒業後に念願の宝塚音楽学校に合格し、その2年後に宝塚歌劇団に入団。9年間で数多くの公演に出演。退団後に結婚、出産。2020年からベイエリアに在住。渡米後コーチングを学び、ハイパフォーマンスを発揮する独自のコーチングを提供。インスタグラム @yufu_coach