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夢だったゲーム作りで クリエイティビティを発揮する

2024.11.13

配信

ゲーム会社でユーザーリサーチの仕事をしているクレイトン・ボーリックさん。日本人の母を持ち、子どもの頃に日本で過ごした夏休みが印象に残っていると話す彼に、現在のベイエリアでの暮らしや仕事についてお話を伺った。

 


ベイエリアに住むことに なったきっかけ


ロサンゼルス近辺で生まれ育ちましたが、1995年にカリフォルニア大学バークレー校に入学して、そのままベイエリアで就職が決まりました。しばらくはイーストベイに住んでいましたが、2009年にプレイステーションに就職をして、マウンテンビューに引っ越しました。

 ベイエリアに最初にきた時の印象


ロスほど広々とはしていませんでしたが、逆にネイバーフッド感が強いと感じました。初めてベイブリッジを渡った時、あまりにも景色がきれいだったので感動しました。しかし、就職した最初のころは、ベイブリッジを毎日通勤して渡らないといけなくなって、悲しいことに渋滞があまりにも激しいため少し憎くなりました。

 あなたにとって、ベイエリアはどんな場所ですか?


ベイエリアでの暮らしはもう30年近くなりますが、やはりベイエリアは「ホーム」です。多様性が豊かで、おいしい食べ物がたくさんあり、楽しいアクティビティもたくさんあります。子育てにはとても素晴らしい場所です。

 どんなお仕事をされていますか?


 現在、プレイステーションスタジオズのリードユーザーリサーチャーを務めています。ユーザーリサーチをビデオゲームに適用し、科学的な方法論と実際のプレイヤーからのリアルなデータを使用して、ゲームデザイナーが楽しい体験を作り出すのを支援しています。日本を舞台にした「ゴースト・オブ・ツシマ」にも関わり、とても楽しい仕事です。


 その道に進むことになったきっかけ


 ゲーム業界に入ったきっかけはローカライズでした。当時は、日本で多くのゲームが制作されていたため、業界ではバイリンガルの翻訳者やプロデューサーが求められていました。しかし、キャリアが進むにつれて、さまざまな専門分野に挑戦する機会が得られるようになり、幸運にもプレイステーションのユーザーリサーチチームの初期メンバーになることができました。

 英語での成功体験や失敗体験


 逆に、私はアメリカで生まれ育ったので、仕事で日本語を使えるのはありがたいことです。ローカライズの仕事をしていたときは、日本語の文章力をすぐに向上させる必要がありました。というのも、職場で使う日本語が、家族や友人と話す日本語や教科書で学ぶ日本語とはかなり違うと気づいたからです!

最近は主にアメリカで制作されたゲームを中心に仕事をしているため、日本語を使う機会が少なくなっています。今では、日本のオフィスと仕事をするとき、久しぶりに日本語で正式なメールを書くのが大変で、なかなか苦労しています。

 あなたにとって仕事とは?


 仕事とは、自分のクリエイティビティを発揮できるものだと思います。私は世界中の多くの人々に素晴らしい思い出を届ける会社で務め、自分が情熱を持てるプロジェクトに携われることにも恵まれ、感謝しています。

 子どもの頃になりたいと思っていた職業、理由も教えてください  


子どもの頃は気づいていませんでしたが、実は小さい頃からずっとゲームを作りたいと思っていました。しかし80年代当時、それは現実的な目標には思えなかったので、医者か作家になりたいと思っていました。ビデオゲームの翻訳をしていたときには、少なくとも文章を書く楽しさを味わうことができ、とても満足感がありました。

そして今は、ゲームをデザインしているわけではありませんが、ゲーム作りに貢献できてありがたいです!

 休日はどんなふうに過ごしていますか  


1週間のうち何度かまとめて料理を作ることが多いのですが、週末や祝日は少し手の込んだ料理をするのが楽しみです。ほかには、息子と一緒にのんびりゲームをしたり、モントレーやナパのような近場へ小旅行に出かけたりすることもあります。また、時間があるときにサンノゼにある「ミニ・キャット・タウン」という猫レスキューでボランティアしています。動物が大好きなので、子猫たちにいつも癒されています。


 現在のベイエリア生活で、不安や不便を感じるとき


 強いて言うなら混雑ですね。ベイエリアがますます混雑するにつれて、移動がどんどん難しくなっていると感じます。交通渋滞があるだけでなく、駐車場を見つけるのも一苦労です。また、多くのアクティビティが、数日から数週間前に予約やチケット購入が必要だったりします。それに、ここ5年間で物価が急上昇し、多くの人にとってここで暮らすのがどんどん難しくなっていると思います。住むには素晴らしい場所ですが、代償が伴います。

 日本に郷愁を感じるとき


 お祭りに行くことです。ベイエリアのお祭りも楽しんでいますが、子どもの頃、夏は日本で毎年過ごし、東京での盆踊りに頻繁に行っていました。あのお祭りには特別な雰囲気があって、本当に恋しいです。


 永住したい都市  


このままベイエリアに住めたら住みたいと思います。それか市民ではありませんが、いつか東京でリタイアするのも夢見るようになりました。あるいは南カリフォルニアのビーチタウンもいいかなと思いますが、ベイエリアが恋しくなりそうです。

 5年後の自分に期待すること  


息子が18歳になり、高校を卒業して大学に進学する準備をすることになるので、その節目に向けてとても忙しくなると思います。ただ、その後の生活は大きく変わるでしょうね。新しい趣味を始めたり、旅行の機会が増えたりするかもしれません!

プロフィール

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Klayton Vorlick

南カリフォルニアで生まれ、大学時代にベイエリアへ引っ越し、現在マウンテンビュー在住。母が日本人、父がアメリカ人で、日本のゲーム会社(プレイステーション)でユーザーリサーチャーとして勤務している。ゲーム以外には料理、運動、歌を歌うことが趣味。息子(13)とよくゲームを遊び、愛猫のスープちゃんと毎日を暮らしています。

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