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ビジネスとテクノロジーの橋渡しを-辻野宏幸

2021.06.18

配信

学生時代に訪れた際ベイエリアに感銘を受け、サンフランシスコに本社を構えるIT企業の社内転籍というかたちで渡米したという辻野さん。現在は同社にてセールスエンジニアとして活躍する彼に、ここでの暮らしについて伺いました。

ベイエリアに住むことになったきっかけ

ベイエリアには2018年に来ました。学生時代にベイエリアを訪れた際に、その開放的な雰囲気と未来的な光景に感銘を受け、最終的に勤務先の社内転籍という形で渡米することになりました。

ベイエリアの印象

個人的な印象ですが、天気がよく、人々も開放的で、テックやスタートアップに関心が高い人が多く、特にサンフランシスコの話ですが、多様な文化が共存している印象を受けます。

自分の専門分野について

現在はデジタル広告業界でセールスエンジニア(技術営業)の仕事をしています。お客様のビジネスの拡大や成長のためにどのような施策が効果的か、その中でどのように自社製品を活用いただくか共に考え、そして、ソリューションを開発する仕事です。

その道に進むことになったきっかけ

自分は元々技術的なバックグラウンドがなく、独学でプログラミングなどを覚えたタイプなのですが、いわゆるビジネスサイドと呼ばれる仕事をしてく中で、ソフトウェア製品自体の開発という形ではなく、顧客ビジネス支援という形でのIT技術活用にエンジニアが関わるとはそこまで多くないと感じ、ビジネスとテクノロジーを橋渡しするような仕事に大きなポテンシャルを感じたことがきっかけです。


英語で仕事をするということ

第二言語で仕事をするための工夫を覚えたり、自分以外の第二言語で仕事をする人々の気持ちを汲み取りやすくなったり、ということももちろんありますが、個人的に一番の気づきは「マイノリティーとして仕事をする」ということでした。アメリカに来るまでは自分がマイノリティーと感じたことはなく、渡米後に「あぁ自分はここではマイノリティーなんだ」と気づき、それに応じた工夫が必要だと感じたのを今でも覚えています。まだまだ学んでいる最中ですが、大きなパラダイムシフトになりました。

英語で失敗したエピソード

数え切れないほどありますが、渡米当初、とても優しく、いつも自分の英語を一生懸命聞き取ろうとしてくれる同僚に思わず「え?」と聞き返されて「これは本当に自分の発音を改善しないとまずい」と痛感したことがあります。その後、発音トレーニングのコースに通い、一つひとつ発音を訓練していった結果、モデルケースとしてホームページに私の音声が掲載されることになりました。


英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?

今と同じ仕事をしていると思います。ただ、コミュニケーション能力はもっと改善したいと思っています。

あなたにとって仕事とは?

自分のできることや得意なことで人の役に立つこと。

生まれて初めてなりたいと思った職業

科学者だと思います。様々な化学反応に魅了されて、その仕組みについて知るのが好きでした。

いまの仕事に就いていなかったら

自分が今まで人との縁に支えられてきたので、どうしたらそういう機会や場をより広く創れるか考えるような仕事に就ければいいなと思います。

現在、住んでいる家

サンフランシスコ市内に住んでいます。COVID-19の影響で家賃が低下したタイミングで市内から市内ですが、引っ越しました。

乗っている車

サンフランシスコ市内に住んでいる内は車を持つ予定は今のところありません。CaltrainやBART、Muni、UberやLyft を普段は使っています。

睡眠時間・起床時間・就寝時間

自分は長く寝る必要があるタイプなので、夜の12時前後に寝て、8時間は寝ることが多いです。


休日の過ごし方

コーヒーが好きで、市内にはたくさん美味しいコーヒーショップがあるので、パンデミック前はよく行っていました。また、野球場もバスケット場も近いので、スポーツ観戦にも時々でかけます。

好きな場所

Hayes Valleyのお洒落な雰囲気や、Pacificaの雄大な雰囲気が大好きです。

最もお気に入りのレストラン

Flour + Water Pizzeria が好きです。Little Italy のピザ屋さんにもよく行きます。

よく利用する日本食レストラン

美味しいお店が多いのですが、個人的にはNoren Izakaya によく伺ってました。

日本に戻る頻度

平均すると2年に1度くらいだと思います。

最近日本に戻って驚いたこと

 渋谷駅が自分の知らない迷路になっていて驚きました!

日本に持って行くお土産

コーヒー豆をお願いされることが多いです。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの

柿山のお煎餅。その他、持ち込める食料品が多いです。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき

 高騰する家賃や山火事は心配です。また、年に数日ある暑い日のためにもエアコンは各戸についてほしいなと思います。

現在のベイエリア生活で不安に感じること

病気をした際の医療費。

日本に郷愁を感じるとき

幼少期から海外を転々としていたせいか、実は郷愁を感じることは少ないのですが、両親を心配させたくないのと、日本の友人との飲み会はやはり恋しいです。

お勧めの観光地

Sausalitoの落ち着いた雰囲気がオススメです。

永住したい都市

いつか世界中の都市をできるだけ旅してみたいと考えているので、その後に決めようと思います。

5年後の自分に期待すること

何か多くの人のためになる製品や作品を生み出せるといいなと思っています。

最も印象に残っている本

『夜と霧』内容の衝撃さもさることながら、その洞察には強く影響を受けました。

最近読んだ本

『エデュケーション 大学は私の人生を変えた(原題: Educated: A Memoir)』

最も印象に残っている映画・最近観た映画

『The Imitation Game』、『Knock Down The House』

座右の銘は?

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」


プロフィール

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Hiro Tsujino

幼少期をサンフランシスコ、香港、シンガポール、東京で過ごした後、東京大学経済学部に入学。人材事業を学生起業の後、ベイエリアに本社を置くIT企業の日本支社に就職。学生時代に目にしたベイエリアの光景を忘れられず、エンジニアに転向後、本社転籍。現在は同企業にてセールスエンジニアとして勤務中。

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