ベイスポ特別インタビュー　ビックスモールン

アクロバティックな動きで形態模写する「ボディーアート」と称する芸でブレイクし、ソーシャルメディアでは、TikTok3.8億再生、YouTubeでは30億再生、フォロワー数300万人を突破し、2023年には日本のYouTubeにおいて、芸人枠で見事第一位になった「ビックスモールン」。4月13日（土）に行われた北加桜祭りの舞台に登場、ベイエリアでは初めてとなるパフォーマンスを披露した。生憎の雨模様にも負けず、観客を魅了した彼らに早速インタビューした。

ラスベガスに滞在中と伺っていますが、現地でどのようなことをしていますか？

ゴン　北アメリカで最大級といわれるサーカスのフェスティバル「VIVA Fest」から呼んでいただいたんです。本来は、日本の大会の優勝者が参加するイベントなのですが、僕たちの動画を観ていたフェス関係者から僕たちを呼びたいとオファーをもらいました。フェスが終わったあとは、プラネットハリウッドで開催されている「Vショー」というラスベガスのショーに出演したいと思って滞在しています。1日1回しかショーがないうえ、元々、キャストが決まっているところに僕たちは出ようとしているんで、毎日夕方4時まで待機していて、オファーが来たら出演できるという感じです。辛くないですかそれ？ 毎日は出られないんです。それ以外は、イベントや他のショーに呼ばれたら出演している感じです。

チロ　その間、家にいるのも嫌なんで、キックボードを借りて40から50分くらいかけて、バッテリーがもつ行けるところまで行き、スリフトショップをチェックしたりしています。

 アメリカで驚いたこと

チロ　物価が高いこと！
ゴン　朝食で3000円なんてありえないですよね。マクドナルドの最低時給が20ドルになったら、その価格帯になってしまいますよね。給料が上がらないと住めないですね。

 どんなところに泊まっていますか？

ゴン　YouTubeにもアップさせていただいたのですが、ベネディクトさんというシルクドソレイユ「O」のメインキャストの方が保有するAirbnbに住ませてもらっています。食事はどこも高いからレストランには行けないですね。日本食なんて食べられない、パンばっかりですよー。最近やっと炊飯器を借りたので、米を食べられるようになりました。

チロ　ほんと、旅行っぽいことは一つもしてないですね。田舎町に住んでスーパー行って食材買って自炊するような。

グリ　普通に生活しているような感じです。

 いままで海外はどこに？ グリさんは今回が初の海外ですよね。

ゴン　2人では、ニューヨーク、中国、そしてオランダに「ウルルン滞在記」の撮影で行きました。また、6月にはヨーロッパのオーディション番組に出演する予定です。ただ、そこにも出演しに行くだけなんで、現地には2日間しか滞在できません。今回のサンフランシスコも日帰りです。早朝5時の便で今日ラスベガスから来て、夜9時の便でまた帰ります。

 元々はゴンさんとチロさんの二人で活動していたんですよね

ゴン　そうですね。20年以上やっています。その後、グリが弟子として入らせてくれと志願してきて。それなら、弟子じゃなくてメンバーの一員としてやろうよと、2019年から3人で活動しています

 YouTuberとしてもすごい人気ですね

チロ　普通の生活してますよ。
ゴン　皆さんが想像する300万人のYouTubeほど儲かっているわけではないですね。僕たちがしているのはYouTubeのショート動画で、ショートだと収入は普通のYouTubeの10分の1くらいなんです。でも、テレビをやるより良いかな…今はテレビのギャラが安いんで。YouTubeはコロナになって2020年からですかね。その前に2019年にTikTokを始めて、それがバズったんです。アメリカの女子高生が僕たちの真似をするようになって。その時にアメリカに来たかったのですが、コロナになってしまい実現しなかったんです。

 今日のステージもすごい盛り上がっていましたね

ゴン　寒かったです！ 自分たちで楽しんじゃおうとステージ前には思っていました。あと、チロがいつも個性がありすぎな観客をステージに上げちゃうんですよ。今日も、この人大丈夫かな？ って心配でした（笑）。肌寒い日にも関わらず、多くのお客さんが足を止めて見てくれて、みんなで盛り上げてくれた印象です。すごく楽しかったです！

インタビューを終えて・・・

インタビューは、サンフランシスコ日本町にあるラーメン屋で行いました。3人は日本食にも飢えていたようで、「うますぎる！アメリカで2回目のラーメンだ」（チロ）、「餃子かー、おー、うまい、うまい、すごい」（ゴン）、「日本と変わらないじゃん。こっちは豚骨ラーメンが多いですね」（グリ）と話す姿は、とても庶民的で人気YouTuberとは思えないほど印象的でした。そして、ステージに上がると、悪天候の中、最初は観客の入りも良いとは言えない状況でしたが、独自のパフォーマンスで会場を魅了。観客がどんどん増えていき、最後は写真を一緒に撮りたいというファンで長蛇の列に。その光景は、流石の一言でした。