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好きで続けた、その延長線上に今がある-鈴木りつこ

2021.06.18

配信

アメリカ横断旅行を経て留学後、在学中にGCプログラムに当選。様々な経験を経て現在はオーナーから創業45年の老舗造園店「桂ガーデン」を受け継ぐ鈴木さん。未経験の仕事でも面白がって好きで続けたら今につながっていると話す彼女に、ここでの暮らしについて伺いました。

ベイエリアに住むことになったきっかけ

1996年にカレッジのトランスファーを機に1年半住んだサンタバーバラからサンフランシスコへ移りました。 

ベイエリアの印象

アメリカの横断と縦断旅行を経験した後だったためか、ベイエリアではネイティヴスピーカーが外国人のアクセントのある英語に慣れている感から、それだけでももうダイバーシティーな印象でした。

自分の専門分野について

盆栽、観葉植物、フラワーアレンジメント一般、それに伴う鉢、道具の仕入れ買い付けと販売。盆栽は植え替えやトリミング等のサービス。

その道に進むことになったきっかけ

サンフランシスコの日本町にある桂ガーデンのオーナーであった造園家の吉村氏との出会いがきっかけです。祖父が盆栽の収集家だったので全く知らない環境ではありませんでしたが、当時、販売業務は未経験でしたしお客様からの質問に即答できる知識もありませんでした。氏の「何でもやってみるといい、やってダメだったら、その時に考えればいい」という言葉に育ててもらったと今でも感謝しています。面白がって好きで続けていた、その延長線上に今があるような気がします。


英語で仕事をするということ

経営に携わる事になり目を通す書類、通知等、日本語であっても多分理解できないであろう文章をしかも英語で理解しないといけないという…。

英語で失敗したエピソード

失敗談も多いのですが、むしろ、本来伝えたいことの半分も言葉に出来なかったり、相手に失礼な物言いになってしまったり、自分の語彙不足を棚に上げて、日本語だったら解ってもらえるのにと涙目になったり、今思うと、穴がなくても掘って入りたいくらいです。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?

他者とはシンプルなメールや電話、最低限のコミュニケーションで成立できるモノを作る専門の職人になっていたいです。

あなたにとって仕事とは?

自分自身の価値を見出せる、そして社会と繋がることの出来る大切なツールのひとつです。

生まれて初めてなりたいと思った職業

舞台美術家です。幼児期にどっぷりとはまった影絵作家藤城清治の影響が大きかったと思います。

いまの仕事に就いていなかったら

いろいろと想像してみましたが、植物の業界にいると思います。


現在、住んでいる家

サンフランシスコ市内の3ベットルームのアパートです。

乗っている車

フォードのトランジットのカーゴです。私は軽トラと呼んでいます。積載容量と小回りは抜群です。

睡眠時間・起床時間・就寝時間

6時間位です。起床は6時前、12時前には寝ます。

休日の過ごし方

盆栽の水やりもあるので、ほぼほぼ仕事場にいます。

好きな場所

一番落ち着く場所と言い換えると、宇都宮の実家の庭です。昔から記念日をつくっては植樹をする家族なので、もう森です。私が帰国した5年前に植えたモッコウバラの苗木が見事に咲いていると聞いた時は嬉しかったです。

最もお気に入りのレストラン

オーセンティックな小さな食堂系が好きです。

よく利用する日本食レストラン

パンデミック中、RINTAROのお弁当には本当にお世話になりました。

1億円当たったとして、その使い道

家のローンを完済した後に、Breast Cancer Organization, English Bull dog Rescue, SF Japan Town community にそれぞれ寄付します。一晩でなくなっちゃいますね。

日本に戻る頻度

年に一度、春か秋に帰国していましたが、飼い犬が老いてからは心配で離れられず5年程帰っていませんでした。

最近日本に戻って驚いたこと

学生時代の同級生達と会うたびに、いい感じに驚かせてもらっています。歳を重ねるのも面白いです。

日本に持って行くお土産

友人達からのリクエストで多いのは、ローカルの本屋、グロッサリーショップのオリジナルトートバックです。

日本からベイエリアに持って帰ってくるもの

母の漬けた梅干し、大好物の小布施堂の栗鹿の子、目薬。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき

駐車事情

現在のベイエリア生活で不安に感じること

パンデミックが始まってからさらに多くなった駐車中のブレイクインや引ったくり等の犯罪。

日本に郷愁を感じるとき

梅の実の熟した香りや木蓮のつぼみがほころび始める季節、竹の葉が風で重なる音など子どもの頃の映像とオーバーラップするので。もうこれはDNAかな。

お勧めの観光地

Moss brae Falls (Shasta) 。シダと苔に覆われた他に類を見ない美しい滝です。叶うならばその中に住んでしまいたいほどです。

永住したい都市

現実的には日本の那須です、ちょっと夢を見るならばスイスのルツェルンです。両方とも土地勘があるので。

5年後の自分に期待すること

先ずは健康でいてほしいです(頑張れ自分!)。5年後には新しいチャプターが始まっている予感があるので、家族や友人達がいつでも訪ねられるバケーショナルハウスをハワイに持っているかな。

最も印象に残っている本

アンデルセン、グリム、イソップ。全てはここからスタートしました。

最近読んだ本

論語と算盤

最も印象に残っている映画

『Bagdad Cafe 』今観ても映像も音楽もやっぱり良いです。

最近観た映画

フランシス・マクドーマンドがノマドランドで女優賞を受賞後に、懐かしくなり最初の受賞作品の『Fargo』を観ました。普通のおばちゃんを演じたら右に出る人はいません。

自分を動物にたとえると?なぜ?

イングリッシュブルドッグです。頑固さの共通点。そして彼らの挙動を心底理解できるので、間違いなくこの系統かと。

座右の銘は?

Accept & Release

プロフィール

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Anna Nakayasu

山口県生まれ、小中学校を米国(シカゴ・ニューヨーク)で過ごす。2017年東京大学医学部を卒業後、日本赤十字社医療センターにて初期研修・産婦人科後期研修医として勤務。2020年9月よりスタンフォード大学にてMBA留学中。

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