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地域の交流をいつまでも大事にしていきたい -菅谷 あき-

2024.05.15

配信

高校留学がきっかけで渡米し、長年ベイエリアに暮らしている菅谷あきさん。現在は、母乳育児をサポートする専門家、国際認定ラクテーション・コンサルタントとして活躍している。地域の人々との交流を大事にしていきたいと話す菅谷さんに、ベイエリアでの生活や仕事についてお話を伺った。

 

ベイエリアに住むことになったきっかけ


1991年に高校留学でサンタクルーズの学校とホストファミリーが決まり、渡米したのがきっかけです。その後はカリフォルニア大学サンタクルーズ校で大学生活を送りました。

 ベイエリアに最初に きた時の印象  


サンタクルーズは空も海も山も自然がダイナミックで、気候も良く、街の風景もさまざまな色がありチャーミングでした。人々も穏やかで、ヒッピーのような人々やアーティストやサーファーが多く、のんびりした生活をしている印象でした。ビックリしたのは、サンタクルーズは1989年の大地震の震源地だったので被害が多く、当時はまだまだ復興中でした。ダウンタウンのお店もテントだったり、大きな巨大な穴が街中にポッカリ空いていたり、まるで映画の中のワンシーンのような、今でも忘れられない光景です。

ベイエリアの今の印象  


現在はサンフランシスコにいますが、物価は高くなりましたね。いろいろ生活の変化もありましたが、やはり住みやすい気候とベイエリアの広大な自然は変わらず大好きで、多文化社会の中で人種も違ういろいろな人々とふれあう生活ができるのは刺激があり、ありがたいと感じています。

 あなたにとって、ベイエリアはどんな場所?  


気がつけば長年ベイエリアにいるので、ここは第二の故郷ですね。サンフランシスコの生活も長く、特に日系コミュニティーの方たちに長年支えられてきたので、いつまでも大事にしたいです。私だけでなく、子どもたちが桜まつりで三味線を演奏したり、太鼓を叩いたり、神輿を担いだり、コスプレ仮装したりと、古典芸能から現代文化まで、日本の文化や人々と関わり、交流ができるのは素晴らしいと感じています。世界は戦争や争いで不安な時代ですが、目の前のことや地域の人々との交流を、家族でいつまでも大事にしていきたいです。

 どんなお仕事を されていますか?  


国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC®:International Board Certified Lactation Consultant)の専門の仕事をしています。ラクテーション・コンサルタントというのは、母乳育児がうまくいくための支援をする、一定水準以上の臨床技術・専門知識と国際資格を持った母乳育児の専門家、またはヘルスケア提供者のことで、科学的根拠や最新の医学情報にもとづいた母乳育児支援を行います。必要な情報やケアの方法をお伝えして、それぞれのママと赤ちゃんに合った母乳育児ができるように、産前、産後、そして卒乳までをサポートをします。また、医療現場で適切な情報提供や提案、適切な場への紹介も行います。

 その道に進むことになった きっかけ  


人生はわからないもので、この道に進むとは全く想像していませんでした。きっかけは、第一子が未熟児でNICUで過ごした時にラクテーション・コンサルタントのケアチームとの出会いがあり、母乳育児ができたことだと思います。その後、知り合いの誘いでたまたま病院のラクテーション科で事務の仕事が決まり、ラクテーション・コンサルタントたちの活動ぶりを目の辺りにしているうちに、自分もいつか、ママと赤ちゃん、そしてその家族のサポートをしたいと思うようになりました。

 あなたにとって仕事とは?  



ラクテーション・コンサルタントの仕事は長年続けていける仕事だと思います。仕事は自分のエネルギー源で社会との架け橋でもあり、家庭と生活のバランスを両立していくのが目標です。13年ほどベイエリアの出産病院のラクテーション科で仕事をしてきましたが、日本語を話せるラクテーション・コンサルタントはまだまだ少ないです。なので昨年、独立して個人開業し、日本人のママや赤ちゃんのサポートをはじめ、ベイエリア各地で訪問診療を中心に活動をしています。

また、オンライン診察や、地域コミュニティーの母乳育児サポートグループで、ラッチクリニックも開いています。いろいろなママや赤ちゃん、その家族と出会い、一人ひとりの特別なラクテーションストーリーをサポートをしていけるのは宝だと思います。今後もベイエリアで活動を続け、サポートを必要とされるご家族への母乳育児の支援が行えればと思います。

 もし、いまの仕事に就いていなかったら  


憧れは日本のパン屋さん(朝早く起きるのは苦手ですが…)。

 休日の過ごし方  




次男のサッカーリーグの試合観戦がほとんどですね。たまに家族全員の予定が合うと、息抜きにドライブしてBodega Bayのビーチへ友人家族と行ったり、外食してリフレッシュします。夫と子ども達は釣りが趣味なので、海岸沿いを散歩することもあります。長男と日本のテレビ番組を一緒に見て大笑いしたり、そんなひと時も休日の楽しみですね。

 ベイエリアで好きな場所  


スタンフォード大学病院の出産病棟でラクテーション・コンサルタントのクリニカルインターンシップを経験し、Palo Altoエリアで過ごした1年は、穏やかな気候と豊かな緑に囲まれた素晴らしい時間でした。森の中のキャンパスを自転車で走ったり、病院内の桜が満開だった光景も忘れられません。今でもスタンフォードは私にとって思い出深い場所であり、そこでの経験が私の成長に大きな影響を与えました。

5年後の自分に期待すること  


今の仕事でもっと活躍できますように、そして家族みな健康で元気でありますように!



プロフィール

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Sugaya Aki

東京下町出身。国際認定ラクテーション・コンサルタント。母乳育児支援の専門家としてベイエリアで活動中。高校留学を機に渡米し、ベイエリアの大学と大学院を卒業後、病院のラクテーション科で13年勤務後、昨年独立開業する。現在はベイエリアを拠点として訪問診療を中心にママや赤ちゃんたちのサポートをしながら、アメリカ人の夫と二人の息子たちと暮らしている。

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