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挑戦する人のエネルギーに触れ  心動かすモノを伝えていく

2026.09.16

配信

医「アメリカで挑戦したい」という思いから、2018年にベイエリアへやってきた今井みさこさん。日本発のバッグチャームロボット「mirumi」のグローバルPRのほか、自身の絵本やアートの創作も続けるエネルギッシュな彼女に、現在のベイエリアの暮らしについて話を伺った。



ベイエリアに住むことに なったきっかけ  

 2018年に渡米しました。日本ではアニメやゲーム、書籍などのコンテンツ制作に携わっていましたが、いつか世界中の人を対象にした作品をつくり、ディズニーやピクサーなどで働いてみたいと思っていました。サンフランシスコは、ピクサーとルーカスフィルムを訪問するために初めて訪れた場所です。その滞在中に現在の夫と運命的に出会い、それからずっとベイエリアに住んでいます。

ベイエリアに最初に来た時の印象

 大学生の頃、観光でニューヨークとロサンゼルスを訪れました。その後、社会人になり「アメリカで挑戦したい」と考え、ロサンゼルスとサンフランシスコを改めて訪問しました。車が欠かせず街も広いロサンゼルスに比べ、公共交通機関が多いサンフランシスコには「ここなら一人でも暮らせるかもしれない」という安心感がありました。企業で働く人たちの人種や背景も実に多様でした。

あなたにとって、ベイエリアはどんな場所

 乾いた空気と気持ちのよい風、海辺で運動する人々、そして新しいことに挑戦する人の多さに惹かれました。天候に体調や気分を左右されやすかった私にとって、自分のエネルギーを爆発させ、能力を120%発揮できる場所だと感じました。今では刺激を受けると同時に、家族が安心して暮らせる場所です。日本語や日本文化を学べる環境があり、多様な文化や宗教的背景を持つ人々の「息遣い」に触れられることが、創作や仕事にもつながっています。

どんなお仕事、活動をされていますか

 現在は、日本発のバッグチャームロボット「mirumi」のグローバルプロモーションを担当しています。世界各地のインフルエンサーとのパートナーシップやPR、UGCを通じて魅力を伝える仕事です。また、絵本やアートの制作も続けています。写真や映像、編集ができるベイエリアのクリエイターとも出会い、心が動くものを一緒に伝えていけたらうれしいです。

専門分野について

 一言で表すなら、「人の営みを見つめ、心が動く物語として伝えること」です。大学時代から異文化コミュニケーションや文化比較に関心があり、人がどんな物語を信じ、それによって考え方や行動が変わり、習慣になっていくのかを学んできました。アニメ、ゲーム、書籍、バッグチャームロボットと、扱うものは変わっても、文化や感覚を読み取り、相手の心が動く伝え方を考えることは一貫しています。

その道に進むことになったきっかけ

 子どもの頃から物語と人間に興味があり、小学校低学年の頃には絵本作家になりたいと思っていました。大学の専攻、出版やコンテンツ制作の仕事も、無理に選び取ったというより、自然に扉が開いて導かれてきた感覚があります。今でも『美少女戦士セーラームーン』が大好きで、好きなものは子どもの頃からほとんど変わっていません。

英語を使って仕事をすることについて

 大切な打ち合わせの前には、今でも声が震えるほど緊張します。英語は世界中の人をつなぐ一方、その人がどの言語や文化の中で育ったのかを見えにくくもします。文化的な文脈まで理解することは簡単ではありません。それでも翻訳ツールにも助けられながら、英語を完璧に話すこと以上に、相手の背景や思考を知ろうとすることを大切にしています。

あなたにとって仕事とは

 お金を得ること、社会で役割を持つこと、自分の使命を果たすこと、人と出会うこと、学び続けること。そのすべてのバランスです。ただ、土台として最も大切なのは家族で、子どもたちと過ごす時間を何より優先しています。報酬の多寡だけを自分の評価にせず、社会にどう役立てるか、使命を果たせているか、新しい人や学びに出会えているかを見つめます。バランスが整ったとき、私はニコニコと自分の力を発揮できるのだと思います。


休日の過ごし方

 週末は、娘の日本語補習校や息子のサッカーなど、家族それぞれの活動から始まります。待ち時間にはママ友とサンフランシスコでブランチをしたり、美術館へ行ったりします。家族がそろってからは公園やレストランへ。Piazza’s Fine Foodsでサンドイッチを買い、ローレルウッド・パークからシュガーローフ・マウンテンを歩くのも定番です。子どもと無理なく歩けて、公園でも遊べるところが気に入っています。

ベイエリア、および近郊で好きな場所

 美術館が好きで、特にde Young Museumがお気に入りです。「Art of Manga」を見たとき、日本で「Manga-Anime Guardians Project」に携わった過去と、今サンフランシスコに暮らす自分が一本につながり、この街にいる意味を感じました。SFMOMAやアジア美術館も魅力的です。サンフランシスコからオークランド、スタンフォード周辺まで、世界的なアーティストのライブを楽しめる会場が多いことも大好きな理由です。好きな場所

お気に入りのレストラン

 サンマテオのPho ElementとTabla Indian Restaurant、パロアルトの広東料理店Tai Panがお気に入りです。バーリンゲームのPizzeria Delfinaでピザを食べたあと、Salt & Strawでアイスクリームを楽しむこともあります。

もし、100万ドル当たったとしたら

 長く受け継がれてきた文化を未来へつなぐ活動と、自分の作品づくりに使いたいです。最近は1300年以上の歴史を持つ雅楽に強く惹かれています。過去の文化を現代に置き直し、次の時代や世界へ手渡す活動に関わりたい。私の絵本も、これまで人間が紡いできた知恵や思いの延長線上にあるものです。誰かの心や習慣を少し笑顔で穏やかな方向へ動かす作品を残したいです。

5年後の自分に期待すること

 未来を具体的な言葉で決めすぎると、可能性を限定してしまう気がするので、あまり期待は設定していません。今関わっているプロジェクトが成長して上場の鐘を鳴らしたり、絵本を出版して新しい出会いが生まれたりしたらうれしいです。ただ、今も毎日を楽しんでいるので、5年後の私も楽しく過ごしていることだけは確定しています。楽しみしかありません。

座右の銘

 今日の気分は「色即是空、空即是色」です。お坊さんと一緒に「ゴキゲンてらす」というコミュニティーを約5年間運営し、仏教哲学や座禅を暮らしの中で大切にしてきました。何かが起きたとき、まず自分の体や心の反応を確かめ、フラットで緩やかな位置から見られているかを問い直します。出来事から何を学び、何に気づくか。その過程を楽しみ、食べる、走る、体を持って地球に生きている喜びを存分に味わいたいです。

プロフィール

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Misako Imai

米国ベイエリアを拠点に、日本発のバッグチャームロボット「mirumi」のグローバルPRやSNS、インフルエンサーとのコミュニケーションに携わる。Imagination and Idea LLC代表。発酵や神話、サステナビリティーをテーマに、絵本やアートの創作活動にも取り組んでいる。

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