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自分らしく頑張れる “好き”を大切にする場所

2026.08.05

配信

結婚を機にベイエリアに移住した白倉さん。日本では化粧品の研究開発に携わっていたという彼女は、移住後、ボランティアと子育てに邁進しているという。そんな白倉さんに、ベイエリアでの暮らしについて話を伺った。



ベイエリアに住むことに なったきっかけ

 ずっと日本とアメリカの遠距離で付き合っていた夫と結婚することになり、2019年に夫の生活拠点であるベイエリアに移住しました。

ベイエリアに最初にきた時の印象

 初めて訪れたのが5月ということもあり、滞在中はお天気が良く、とても気持ちの良い場所だなという印象でした。また、皆さんがとてもフレンドリーで、気軽に話しかけてくださったり、ドアを開けるのを助けてくださったり、温かい場所だなという印象でした。

ベイエリアの今の印象

 「自分自身の好き」を大事にする場所だと感じています。恋愛対象、服装、メイク、食べ物など、さまざまな物事にさまざまな選択肢があり、それを互いに批判せず、尊重しあえている素敵な場所だと思っています。また、起業される方が多いのがまさにそうですが、その好きな物や興味のあるものをとことん追求するエネルギーにあふれている場所だなと感じています。

あなたにとって、ベイエリアはどんな場所ですか

 自分らしくいられて、またエネルギーをもらえる場所です。さまざまな方がいるからこそ、「このままでいい、私らしくいこう」と思えますし、挑戦している方が多いからこそ「私も頑張ろう!」と思える場所です。

どんなお仕事をされていますか

 日本では大学院時代から化粧品の有効成分について研究していて、そのまま化粧品企業にて研究開発を行っていました。専門は、スキンケア製品に使用されるビタミンC誘導体やアミノ酸誘導体等の有効成分、また日焼け止めに使われる紫外線散乱剤等について研究です。渡米後はその経験やスキンケアカウンセラー等の資格を活かし、ボランティア団体やNPO団体にてスキンケア等の相談に乗ったり、交流会の開催を行ったりしています。また、Aedan Fermented Foodにて調理やレジなどの仕事をしています。

その道に進むことになったきっかけ

 私は5人兄弟で、妹がアトピーのため高校生の時にメイクができないことに悩んでいました。「日本ではメイクをしていないと女性としてさぼっていると言われる…」と悩んでいる妹を見て、他にも悩んでいる人はいるのではないかと感じ、敏感肌でも使える成分を開発したいと思ったのがきっかけです。ただ、渡米した際に辞めてしまったので、ボランティア団体などで、経験を生かしながら相談に乗ることで、少しでも多くの人を救いたいと思い、活動しています。

英語を使って仕事をすることについて

 私にとって成長の一つであり、チャレンジの一つだと思っています。私自身、そもそも英語がそんなに上手くないというのもあると思いますが「あぁ、日本語ならこう言えばいいだけなのに…」ともがくことがあります。だけど、ゆっくり自分の知っている言葉で一生懸命伝えると、お客様も同僚もしっかり聞いてくれます。この優しさを無駄にしないよう「できなかった…」で終わりではなく、「自分の一歩の成長」とポジティブに捉えるようにしています。

英語での成功体験、失敗体験

 大きな成功体験というと難しいですが、病院でのやり取りにおいて、問題なく診察を終えることができていることかなと思っています。病院でのやり取りは専門用語も多く、未だに苦手意識があるのですが、難なく終えるたびに「成功」と思うようにしています。失敗体験は友人や子どもの先生と雑談した際に、英語ならではの口語表現が理解できず、途中で話していることが分からなくなったことです。「ん?どういうこと?」と聞けば、もちろん言い換えてくれますが、話の骨を折るようで申し訳ないなと感じることがあります。

あなたにとって仕事とは

 気分転換の一つであり、母としてではない「自分の世界」です。渡米してすぐに子供ができ、コロナ等の影響で社会とのつながりがないような状況でした。しかし、ちょっとしたボランティア活動などで「自分だけの場所」を見つけることができ、英語を使ったお仕事でお金を頂くことも自分の成長を目に見える形で感じることができています。

子どもの頃になりたかった職業

 ピアニストです。私の手は夫よりも大きいくらいで、ピアノの先生もいつも絶賛してくださって、それがうれしくてなりたいと思っていました。

もし、いまの仕事に就いていなかったら

 今の仕事のメインは「子育て」と考えているので、もししていなければ研究者を続けていたと思います。学生時代はバイトと研究の両立で睡眠時間が3、4時間の時もたくさんあり、社会人になった時は勉強で土日がつぶれることが多々ありましたが、それでも楽しかったからです。

休日の過ごし方

 ちょっとした遠出をしたりして、子どもたちとたくさん遊ぶようにしています。また、疲れていると感じる時は、子どもたちと好きなおやつなどを用意して、おうち映画デーにしたりしています。仕事をしているので、家事をしたくなる気持ちはあるのですが、休日は外食なども取り入れつつ、皆が楽しく過ごせるように工夫しています。

ベイエリア、および近郊で好きな場所

 ツインピークスとコヨーテポイントです。ツインピークスはプロポーズをしてもらった大切な場所というのもありますが、お天気が良い日に見えるゴールデンゲートブリッジと海のコントラストが美しく、気持ちよくて好きです。コヨーテポイントは空港が近くで見え、飛行機の離着陸を間近で見ながら見る海と空の景色が素敵で、好きな場所です。

よく利用する日本食レストラン

 「Aedan Fermented Food」です。このお店に出会うまでは発酵食品への興味はなかったのですが、このお店に出会って、自然な甘みや発酵の持つ力などを知り、虜になってしまいました。妊娠中も産後もご飯が作れないときはいつも夫にお弁当を買いに行ってもらっていました。塩こうじに鮭やお肉を付けておけば、あとは焼くだけで一品完成しますし、お弁当やお惣菜だけでなく、自宅でも簡単に使える商品が沢山あるので、ぜひ試してほしいです。

もし、100万ドル当たったとしたら

 世界一周旅行に子どもたちと行きたいです。ベイエリアに移住して、さまざまな人種の方と出会うようになり、ずっと日本にいた自分がいかに偏った見方を今までしていたのかと感じることがあります。もちろん「常識やマナー」はありますが、子ども達にはさまざまなものの見方をして、多様性を受け入れられるようになってほしいと感じています。なので、世界一周をすることでたくさん視野を広げてほしいです。

5年後の自分に期待すること

 タスクマネージメントを上手くできるようになることです。去年秋から働き始めたこともあり、まだまだ子育てと仕事と家事のやりくりがうまくいかないことが多くあります。5年後にはタスクを精査することも含めて、やりくりを上手く行いたいです。また、子育てで悩むこともたくさんありますが、大きくなった子供たちとも何でも言い合える関係であり続けることです。


プロフィール

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Aki Shirakura

大阪府出身。日本では大学院卒業後、化粧品の有効成分等の研究開発を行っており、結婚を機に渡米。現在は二児の母。出産後は自身の経験を生かし、さまざまなボランティア団体やNPO団体にて活動。現在はその活動の傍らでAedan Fermented Foodで働きながら、子育てに専念中。

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