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新しい価値観に出会う エネルギーがもらえる場所

2026.07.01

配信

フリーランスの翻訳者、日本語教師として活躍する中村早希さん。アメリカの壮大な自然を楽しむかたわら、茶道や日本語教育など日本の文化をつなぐ活動に尽力する中村さんに、ベイエリアでの生活についてお話を伺った。



ベイエリアに住むことに なったきっかけ

結婚を機に2023年に渡米しました。当初は夫が生まれ育ったロサンゼルスに住む予定だったのですが、渡米から数カ月後、夫の仕事の関係でベイエリアに引っ越すことになりました。

ベイエリアに最初にきた時の印象

 ベイエリア=サンフランシスコのイメージだったので大都会かと思いきや、大きな木がたくさんあって自然が豊かで、いい意味で期待を裏切られました。ちょうど秋頃に来たので紅葉が美しく、すぐにこの街が大好きになりました。

ベイエリアの今の印象

 物価高はさておき、治安も良く住みやすいです。イベントもよく開催されているので、人とつながりやすい場所だなと感じます。引っ越してきた時は知り合いもおらず、家で仕事ばかりしていたので孤独でしたが、イベントがきっかけで友だちができ、仕事や趣味にもつながりました。

あなたにとって、ベイエリアはどんな場所ですか

 世界を広げてくれる刺激的な場所。異なるバックグラウンドを持った人たちが世界中から集まっているので、新しい価値観に出会えます。常に新しいことに挑戦している姿を見ていると、こちらまで前に進むエネルギーをもらえます。

どんなお仕事、活動をされていますか?

 フリーランスで翻訳者と日本語の先生をしています。日本映像翻訳アカデミーの翻訳コースを修了後、プロデビューしました。ストリーミングサービスの映画やドラマを中心に、映画祭の上映作品やYouTube動画など、さまざまな映像作品に字幕をつけています。最近では日本企業のPR動画に英語字幕をつけることも増えてきました。単に言葉を置き換えるだけでなく、セリフの意図や作品の世界観、制作者の想いを大切にしながら、異なる文化圏の人が自然に理解できる翻訳を目指して、日々言葉と向き合っています。また先生として、子どもから大人まで幅広い世代の方に日本語を教えています。オリジナル教材を作成したり、時には日本文化について話したりするなど、それぞれのニーズに合ったレッスンを提供するように心がけています。

その道に進むことになったきっかけ

 大学で文化比較を研究し、言葉と文化に関わる仕事がしたいと思うようになりました。卒業後は、恩師の勧めでアメリカのコミュニティーカレッジで1年間、日本語教師のアシスタントとして働きました。帰国後は日本語や英語を教えながら翻訳学校に通学。修了後のトライアルを経て、プロとして初めてのお仕事を受注しました。

あなたにとって仕事とは?

 人とつながり、自分自身を成長させてくれるものです。大変なこともありますが、目の前の人が喜んでくれるとうれしくて、この仕事をしていてよかったと思えます。

子どもの頃になりたかった職業

 お花屋さんです。両親が華道やフラワーアレンジメントをしていたので、私も見よう見まねでよく生けたりしていました。今も花は大好きで、花をきれいに生けられる人に憧れます。

もし、いまの仕事に就いていなかったら

 旅行が好きなので、ツアーガイドになりたいです。

休日はどんなふうに過ごしていますか

 毎週日曜日はファーマーズマーケットに行って、新鮮な卵や野菜、果物を買ってきます。友人と出かける日もありますが、特に予定のない日は、家でパンやケーキを焼くのがマイブームです。まだ上手には焼けませんが、母にレシピをもらったので練習中です。


ベイエリア、および近郊で好きな場所

 ナパです。ベイエリアとはまた雰囲気ががらっと変わって、ドライブするだけでも楽しいです。両親が遊びに来た時にはナパバレー・ワイントレインを利用しましたが、ちょっと優雅な良い思い出ができました。

お気に入りのレストラン

 「Zareen’s」が好きです。パキスタン&インド料理の店で、家族の誕生日や来客があった時によく利用します。チキンティッカマサラが定番です。

よく利用する日本食レストラン

 サンマテオにある「凛亭(Rin-Tei)」です。前菜もメインも、全部おいしい! 季節のメニューもあり、いつも何にしようか悩んでしまいます。

もし、100万ドル当たったら

 世界一周したいです。今、一番行きたいのは北欧。空いっぱいのオーロラを見たいです。

日本に戻る頻度

 3年前に渡米してからまだ1度しか帰れていませんが、夫も日本が大好きなので、今後は少なくとも年1回は帰国したいと思っています。

最近日本に戻ったときに感じたこと

 日本のサービスエリアに感動しました。地域ならではの特産品がたくさんあって、つい長居してしまいました。どこに行ってもお手洗いがきれいなのも、ありがたかったです。アメリカにも日本みたいなサービスエリアがあったら、もっとロードトリップが楽しくなるのにと思いました。

日本へのお土産

 友人の子どもたちのために英語の絵本を持っていきました。こちらの絵本はカラフルでかわいいうえに、日本では手に入りにくいのでとても喜ばれました。特にSpotシリーズの「All About Spot」は、本自体が犬の形をしていて大好評でした!

日本からベイエリアに持ち帰ってくるもの

 着物です。こちらに引っ越してきてから茶道を始め、着物を着る機会に恵まれました。アメリカでもオンラインなどで買うことはできますが、私は手に取って見たい派なので、帰国の時にお店に行き、着物や帯、小物など、少しずつ増やしていきたいです。

ベイエリア生活で不便を感じるとき

 気軽に歩いていけるコンビニがないとき。小腹がすいたとき、おにぎりやホットスナックが食べたくなります。

現在のベイエリア生活で不安に感じること

 健康保険です。初めて歯医者に行った時、高くて驚きました。けがや病気をしたらと思うと不安になります。

日本に郷愁を感じるとき

 特に寒い日には温泉が恋しくなります。

おすすめの観光地

 ヨセミテ国立公園です。いつ行っても違う景色を楽しめるので、何度行っても飽きません。春は雪解け水のおかげで大迫力の滝が見られるのでおすすめです。

永住したい都市

 まだわかりませんが、海の近くに住みたいです。

印象に残っている映画

 『国宝』です。歌舞伎はよく知らなかったのですが、映像の美しさと役者さんの演技に圧倒されました。

自分を動物にたとえると

 マイペースなところが猫っぽいと言われたことがあります。あと、寝るのが大好きなので。

5年後の自分に期待すること

 もっと広く、日本とアメリカの架け橋になるような活動ができているといいなと思います。今は一人で完結することが多いですが、チームで取り組むようなこともやってみたいです。


プロフィール

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Saki Nakamura

兵庫県出身。大学卒業後、アメリカのコミュニティーカレッジで日本語TAとして勤務。その後フリーランスの翻訳者になる。結婚を機に2023年に渡米。現在は翻訳のかたわら日本語も教えている。趣味は茶道。夫とアメリカの国立公園を全制覇したい。

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