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さまざまな国の経験を通し 開けた心で世界に挑む

2025.07.31

配信

これまで、イギリスやブラジル、ドイツなど、自動車産業の重要な国際拠点に駐在してきた秋元秀昭さん。2021年、新規事業のインキュベーションを目的にベイエリアに赴任し、会社の立ち上げに奔走しながら、バーベキュー・インストラクターとしても活動する。仕事も趣味も全力で楽しむ秋元さんにお話を伺った。



ベイエリアに住むことに なったきっかけ

2021年に新規事業インキュベーションを目的に3人のメンバーと共に赴任し、「矢崎ハウス」という社宅兼事務所をサンノゼにオープンしました。その後パロアルト、メンローパーク、サンマテオと毎年拠点を移しています。私自身は赴任から半年後に家族が引っ越してきて、それからはパロアルトに住んでおります。

 ベイエリアに最初にきた時の印象  


こんなに晴天の日々が続くのか?と毎日晴天で気持ちが明るくなる気がしました。イギリス、ドイツ、ミシガン、そして日本も曇りの日が多いので、なんとなく気が沈む気が。人々が陽気で明るくてとても親切な印象がありました。「テックの街」の割にはインターネットの回線が切れたり停電になったりと、インフラが若干弱い印象でした。

 ベイエリアの今の印象  


物価が高騰して生活は大変なはずですが、相変わらず人々は陽気で明るく親切なのは変わっていない気がします。インフラが若干弱いのも変わっておりませんが、段々気にならなくなってきました。

 あなたにとって、ベイエリアはどんな場所ですか?  


これまでは国内および海外転勤が多く、同じ拠点にいた期間は平均1年半、その都度引っ越しを伴うのでジプシーのような生活を送っていました。ベイエリアは程よく自然に囲まれ、生活の便も良く、定住したいと思える土地です。

 どんなお仕事をされていますか? 


まだ実事業の立ち上げ準備中ではありますが、これから投資ファンドを設立し、投資家の皆さまからお預かりしたファンドを適切に活用して中小製造業企業の買収を行い、それらの成長を促していく予定です。また不動産投資および管理、自家用車リース事業、日系企業の米国進出支援、ならびに米国企業の日本・アジア進出支援を行っていきます。

 専門分野について教えてください


 前職では、営業・マーケティング、および事業構想・企画をする傍ら、さまざまな国を跨いで子会社経営を担ってきました。現業でもそれらの経験を生かして他社の事業立ち上げのお手伝いを行っています。また、前職時代に認定マスターコーチとしてコーチングも行っておりました。

 その道に進むことになったきっかけ  


大学を卒業後、アメリカに留まる選択もありましたが、世界各国から留学で来ていた同級生と交わったことで、広く世界の国々の人々と働いてみたい、実際に行って他国の文化に触れてみたいという想いが出て、既に世界46カ国に拠点を持つ矢崎総業に惹かれて門を叩きました。いくつかの拠点に駐在しながら近隣諸国へ赴き、働く機会に恵まれました。

英語を使って仕事を することについて  


英語そのものというより文化的な背景を理解する必要があり、イギリス時代よりはまだ分かりやすいですが、アメリカでもやはり行間を読む必要もあると思います。子どもたちはこちらでの生活が長くなるにつれて、アメリカ文化を背負って流暢に英語で会話しています。逆に日本的な文化背景が少ないので、日本語がしゃべれても「ちょっと変わった子」と思われてしまうかもしれません。

 あなたにとって仕事とは?  


同じ志を持った乗組員と一緒に進む航海のようなもの。船内でそれぞれの役割を担って船を目的地に進めること。以前は巨大戦艦、今は小さな帆船という感じで、真っすぐには進まず風向きを見ながらジグザグ進んでいる感じです。

 子どもの頃になりたいと 思っていた職業  


建築士になりたいと思っていました。子どもの頃から引っ越しが多い環境だったものの、中々理想の住宅に巡り合うことがなく、自分でデザインできてそれが形になったらなと思っていました。

 もし、いまの仕事に就いて いなかったら


 若い頃はお酒とそれに合う料理が好きだったため、バーテンダーからバーやレストランオーナーになっていたかもしれません。

 休日はどんなふうに 過ごしていますか  


近所のファーマーズマーケットに立ち寄り、ちょっとした食べ物を買って子どもたちと公園へ行っています。あとは年中イベントなどでバーベキューのケータリングをしたり、バーベキュー指導、小規模なステーキコンテストを開催したりしています。2025年からはシリコンバレー・セーリング・クラブに加入したため、サンフランシスコ湾内のセーリングを楽しんでいます。

ベイエリアで好きな場所  


クパチーノにあるリッジ・ヴィンヤーズ。ナパバレーまで行かなくても近所で、ベイエリアが一望できてワインもおいしい。数年前から完全に断酒したので、もっぱら日本から来られた方々をご案内する観光ドライバーとして一緒に景色を楽しんでいます。

 お気に入りのレストランは  


もっぱらBBQを提供するのが好きであまりレストランには行かないのですが、ちょっとした打ち合わせを兼ねた食事には、レッドウッドホテル内にある「Madera」です。眼下にプールがあってちょっとしたリゾート気分を味わえます。

 よく利用する日本食レストラン  


お寿司が食べたくなったら「Daigo」、ラーメンが食べたくなったら「Ramen Kowa」。どちらも歩いて行けるのでふらりと行きます。

 100万ドル当たったとしたら  


日本食レストランを買収してたまにカウンターに立って寿司を握りたいですね。 日本に戻る頻度 前職時代は年2回程大きな会議等で日本へ行っていましたが、これから年1回か2年に1回程度になります。

 最近日本に戻ったときに感じたこと  


日本出張時は東京に滞在することが多いのですが、人が多い。スーツを着てる人が多いため、全体的に服装が黒っぽくて暗い。そのせいか、人々の表情が暗く大きな駅では下を向いて歩いている人が多い。ハッピーに暮らしているのかな? と疑問を感じます。食べ物がおいしいのは良いけど、値段が安すぎで商売が成り立っているのか心配になります。

 日本へのお土産は何を持っていきますか?  


ハーフボトルのワインかチョコレートを持っていきます。

 日本からベイエリアに持ち帰ってくるもの  


行くたびに中身不明の段ボールが空港に届いていてそれを運んできます。家内がネットで生活用品を色々と買っていて、その運び屋です。子どもの文具や洋服などが詰め込まれてます。

 現在のベイエリア生活で不便を感じるとき  


最近は減りましたが、大雨が続くと停電やインターネットが切断されたりしたとき。

 現在のベイエリア生活で不安に感じること  


家賃と金利の高騰。

いつまで続くのか? 日本に郷愁を感じるとき  


冬場で少し冷え込んで深い湯舟か温泉につかりたくなったとき。年末年始。こちらでは年末年始が味気ない(1月2日から稼働)。

 おすすめの観光地  


リッジ・ヴィンヤーズ、ナパバレー、サンタククルーズ、ヨセミテ国立公園、レイクタホ。

 永住したい都市  


ベイエリア、サンディエゴ、沖縄、ドイツ・デュッセルドルフ。

 5年後の自分に期待すること  


創業した企業をしっかり軌道に乗せて従業員と共に全米で事業をしっかり運営する。子どもたちに満足な教育をさせてあげられていること。バーベキューを通じベイエリアの人々におもてなしのマインドを伝道できていること。テキサス開催のステーキコンテストで上位入賞。

プロフィール

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Hideaki Akimoto

東京生まれ、ペンシルベニア州立テンプル大学卒業後、矢崎総業に入社。2021年パロアルトへ着任、通称「矢崎ハウス」という社宅兼事務所を拠点に、新規事業インキュベーションを行う。2025年、AMS, Inc.を創業。スタンフォード大学で客員研究員も務める。また、バーベキュー・インストラクターとしておもてなしの心を人々に伝道している。

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