今回のベイエリアに暮らすは、以前ベイスポの営業として活躍していた高堂悠さん。ベイエリアは食べ歩きが好きな自分にとって最高の場所だと話す高堂さんに、現在の仕事や休日の過ごし方など、ベイエリアでの暮らしについて伺った。
ベイエリアに住むことに
なったきっかけ
小さい頃から漠然と憧れだったアメリカ留学を機に渡米しました。2004年に公立2年制大学トラッキー・メドウズ・コミュニティカレッジ(TMCC)から、ネバダ州立大学リノ校(UNR)に編入して卒業しました。卒業後はリノの広告代理店に勤務した後、10年ほど前にベイエリアに移ってきました。
ベイエリアに
最初にきた時の印象
リノと比べると、当時から日系スーパーマーケットや居酒屋やラーメン店など、バラエティー豊かなラインナップが充実していました。中華はもちろん、韓国、イタリアン、スペイン、ベトナムなど各国のレストランがたくさん。食べ歩きが好きな自分にとっては最高のエリアだなと思いました。
ベイエリアの今の印象
ベイエリアに移ってきたのは今から10年ほど前ですが、当時のサンフランシスコのダウンタウンは観光客もたくさんいて活気があふれる街で、おいしいレストランやお洒落なバーで友人と過ごすのが素晴らしい時間でした。現在は、コロナ禍を経て、まだまだ当時の元気が戻ってきていない印象です。また、以前のような魅力ある街に戻ってくれたらうれしいです。
あなたにとって、ベイエリアはどんな場所ですか?
気が付けばアメリカ生活も20年以上、ベイエリアにはそのうちの10年住んでいます。第一の故郷は北海道、札幌。第二の故郷はネバダ州リノ、そして第三の故郷がベイエリアです。直近の10年はベイエリア在住なので、日本出張から帰ってきた際もベイエリアが一番、ホッとして落ち着ける場所となりました。
どんなお仕事を
されていますか?
シリコンバレーをはじめとするアメリカに進出している日系企業を対象に、部品表一括調達サービスやコアスタッフの各種サービスを提供しています。またブラジルを中心とする南米へ進出している日系企業へのサポートを強化し、ブラジルでの現地調達のお手伝いなども行っています。
日本(コアスタッフ株式会社)、北米(CoreStaff America Inc.)、香港(CoreStaff Hong Kong Limited)、ドイツ(CoreStaff Germany GmbH)、タイ(CoreStaff (Thailand)Co., Ltd.)の各拠点と情報を共有することで、世界で調達ルートを確保、優秀な現地メーカーの部品に関する情報をお客様に提供しています。
専門分野について
教えてください
大学ではデジタルメディア学科を専攻し、最初の就職先である広告代理店では画像や動画編集、ウェブサイト制作など「モノづくり」を専門としていました。ベイスポに奇跡的なご縁で入社させていただいたのをきっかけに、営業としてたくさんのクライアントさまと出会い、人と人とのつながりの大切さを学ばせていただきました。現在はベイスポで培ったコミュニケーション能力を生かして、半導体業界で日々チャレンジしています。
英語を使って仕事をすると
いうことについて
留学した当初から英語にはずっと苦手意識がありました。在学中は授業や課題に必死についていくことばかりを考え、自分の英語力が向上しているとは全く思えませんでした。就職後に英語で仕事をすることになり、仕事内容を英語で理解して対応することで、初めて自分の英語力が少し上がったかなと思いました。
英語での成功体験、
失敗体験
私の名前が「悠(Yu)」なので、クライアントさんとのミーティングの際は、私の名前で毎回、少々の混乱が生じてしまいます。例えば、このプロジェクトは誰が担当しているのか? とクライアントから確認され、私のボスがそれは、Yuが担当していると回答するも、クライアントさんは“You”と勘違いすることが多いです。Yuという名前は、ややこしい反面、皆さまに覚えてもらいやすい名前でもありますので、この名前を授けてくれた両親には感謝しています!
休日はどんなふうに
過ごしていますか
休日は友人とBBQやキャンプをしながらゆっくり過ごしています。おいしい料理とお酒で愉快な仲間たちと過ごしていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。また、ベイエリアは、スポーツをスタジアムで、またはスポーツバーで観戦できる最高の場所です。NBA、NFLをはじめ、MLBやNHL、ゴルフやテニス、サッカーなど、一年中、スポーツ観戦とお供ビールで忙しいです。地ビールやワインをおいしく飲めるスポットがとても多いベイエリアを日々、満喫しております。
ベイエリア、および
近郊で好きな場所
トマレス・ベイにある牡蠣の養殖場、Hog Island Oyster Farmです。ベイエリアから少し遠いですがドライブを楽しみながら、オイスターを大量に購入して、BBQやキャンプ、お家で愉しんでいます。生牡蠣はクリーミーな旨みとコクがたまりません。焼き牡蠣はもちろんおススメですが、一番のお気に入りは、日本酒で蒸した牡蠣が◎。プリプリ、フワフワでお酒の肴にぴったりです。
よく利用する
日本食レストラン
読者の皆さまにもファンが多いと思いますが、大勝軒です。しっかりとした麺の食感と独特のモチモチ感と魚介豚骨のスープが最高に素晴らしい! スープなしのまぜそばもお気に入りの一品で、いつもどちらをオーダーしようか迷ってしまいます。日本酒のセレクションも素晴らしいので、いつも飲みすぎ、食べすぎ状態です。
日本へのお土産は何を持っていきますか?
アメリカのドレッシングの定番「Ranch dressing」を日本のお土産にします。チキンウイングやフライドポテトに欠かせない定番ドレッシングは、日本ではあまり見かけることが少ないので、小さいサイズの瓶を大量に購入して、日本のみなさまへお配りしています。
これまで見た中で
影響を受けた映画
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ。パート1を幼少期に観たときから、面白い映画だなと強く思い、ワクワクしながら続編を楽しみにしていたことを覚えています。当時は日本語吹き替え版で鑑賞していましたが、大きくなると日本語字幕版、またアメリカで生活するようになってからは字幕なしで、何度も繰り返し鑑賞してしまいます。毎回観るたびに細部まで作りこまれた小ネタを新しく発見したり、年齢を重ねると同じシーンでも印象が変わったり、何度見ても最後まで飽きさせません。
MLBのシカゴ・カブスが108年ぶりにワールドシリーズ制覇を1年違いで予言したことも特筆。劇中に登場するApple Watchを彷彿とさせるウェアラブル端末、今では当たり前となったビデオ会議やタブレットを使ったモバイル決済など、当時では夢のようなアイデアが次々と現実されているところもさすがですね。小さい頃から漠然と見ていた映画の舞台、アメリカで自分が生活することになるとは夢にも思いませんでした。
プロフィール
高堂 悠
/
Yu Takado
北海道札幌市出身、1981年生まれ。ネバダ州立大学リノ校(UNR)を卒業後、リノの広告代理店、CLM Designでウェブデベロッパー、その後ベイエリアに移り、週刊ベイスポに勤務。日系広告代理店を経て、現在、CoreStaff America, IncにてStrategic Planning Managerとして従事。