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柳家東三楼の「Break a leg 落語の時間ですよ」Vol.37

2024.04.17

配信

「柳家東三楼に変身」する

 ベイエリアの皆さま、こんにちは。4月6日にベイエリアでの今年初の落語会をさせていただきました。4月22日の僕のカーネギーホールでの独演会の決起集会という特別企画で、ざぶとん亭のお弟子さんからはモッテケさん(4回目)、そして緒珠さん(初)がゲストを務めてくれました。僕は天狗裁きと幾代餅という人情噺をいたしました。会場は初めてチケットがsold outになり、52人のお客様の大きな笑い声と拍手に包まれて、カーネギーホール公演直前でナーバスな僕に大きなエールをくださいました。そして、ベイスポの連載読んでるよと。

 僕は芸人でありながら人見知りがありますし、上手にコミュニケーションも取れません。皆さまはそうは見えない、思えないとおっしゃいますが、それは僕が落語家という位置で、落語の話をする時だけ「もう一人の自分」柳家東三楼がアルターエゴとして出てきて、違う自分に変身できるからです。

 これはきゃりーぱみゅぱみゅが「女の子はつげまつげで変身する」と歌ったように、「仮面ライダーがベルトで変身」するように、僕は着物を着て帯を絞めると「柳家東三楼に変身」できるのです。そして普段喋れない分、お客様に落語を使って僕はお喋りをとんでもなくするのです。

 東京でも道を聞かれてオドオドしていた自分が、今ではすっかりマンハッタンで英語で道を聞かれても答えられる、これは移民することを通して、英語で落語をすることを通して成長している証だと思います。そして僕のそんな夢を一緒に追いかけてくれる仲間、お弟子さん、ファンの皆様には心より感謝をしています。何よりベイエリアはカーネギーホールのチケットより、チケットの売れ行きやクラウドファンディングの応援が大きく、自分の活動、生活の多くを支えていただいております。今年は英語での公演もより増やし、「日本の変わらぬ人情」を「世界の変わらぬ人情」として披露していきます。ベイエリアでも大きな会場やイベントでできれば幸いです。

 今、カリフォルニアで日本人の先輩が作ってくださった移民の生活、位置を尊敬の念で調べ、勉強しています。そこにある苦労や人情をより表現できるように精進していきます。落語を通して「暖かい心」が生まれ、「世界が平和になる」、その使命を十分に果たして参りますので、今後とも応援よろしくお願い申し上げます。



柳家東三楼(やなぎやとうざぶろう) 落語家歴25年。真打として日本全国で落語を披露する中で世界中の人に落語を知ってもらいたいと、2019年よりアメリカへ移住。現在はNYのブルックリンを拠点にアメリカにてすでに200回以上の公演を行う。50州すべての州にて落語公演を実施することを目標に、日々精力的に活動中。

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