Vol.25 ラクして健康な体づくりってできないの? 前編
みなさん、こんにちは! これから涼しくなってくるにつれて、ホリデイシーズンを楽しみにしている人もいるでしょう。今コラムでは運動、特に重量を使った筋トレや、息が上がる激しい運動の重要性について何度もお話をさせていただいていますが、今回はなぜそういったものが、健康的な生活を営む上で大事になるのかについて、今一度説明していきたいと思います。
みなさんはキツーいトレーニングは好きでしょうか?少ない努力で大きな効果があるワークアウトができればうれしいですよね? 私のトレーニングも同じ考え方に基づき、どれだけ健康に大きな影響のある運動を効率良く行えるかをいつも念頭においています。ちょっと難しい言葉を使うと、その人にとってのMEV(Minimum Effective Volume) を達成できる運動を行ってもらうことが私のゴールです。これは運動に限ったことではなく、お仕事や、勉強を行う上でもとても大事な考え方です。
この考え方を実践するために大事なステップが、①現状把握とゴール設定、②Low Hanging Fruits探し、③エクササイズの選択になります。
①は自分の体が今どうなっているのかを理解することと、どう変えていきたいかを考える段階です。ここではできるだけ具体的に、物事を分解することが大事です。「今太っている」から「痩せたい」といった曖昧な言葉ではなく、「今、体脂肪率が⚪︎%で、5キロを止まらずに走れない」から「⚪︎kgのスクワットをできる筋力を維持しながら、体脂肪を⚪︎%にして5kmを⚪︎分で走れるようにする」などです。楽をしたい人は特にこの点を意識しないと、どうしても遠回りをすることになってしまいます。
②は簡単にいうと、自分のゴールに対して一番投資価値が高いのは何かを考えることです。例えば、新しく週5日の筋トレを始めた場合、その効果は全く今まで筋トレをしたことがなかった人と、すでに週3回筋トレを行っていた人では体への影響が違いますよね? すでに週3回筋トレをしている人にとっては、1時間のウォーキングを取り入れることが一番の近道かもしれません。
ここまで来れば、あとは簡単です! 適切な運動を① と② に沿って選ぶことで、自分の目的に向かってまっしぐらとなります。次のコラムでは、③に値する具体的なプランについてお話ししていきます。
立林 宏太(たてばやし・こうた)
神奈川県藤沢市出身。2013年、一橋大学を中退し、カリフォルニアに留学。ここで通い始めたジムで、フィットネスや栄養学で人々の生活をできることに感銘を受け、トレーナーの道へと進む。NASM(National Academy of Sports Medicine)認定パーソナルトレーナー。PN(Precision Nutrition) Level. 1 栄養コーチ。インスタグラム@nintaijuku_fitness、個人アカウントは@kota_tatebayashi
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