～ 人は自分を愛する生き物であることを知る ～

やわらかい春風に誘われて、あちらこちらに咲き誇る花々は軽やかで心地よい香りを直接肌で感じることができますが、さらにその香りを思い切り深呼吸すると、どんどん元気が出てまいります。これこそがはつらつとした“春の気”であり、木々の緑は八割以上がこの時期に完成されることからも、その勢いのすごさがわかるようです。 　

そんな自然の中にいると、私たち人間も自然の一部であり、自然と共に生きているという感覚を改めて感じるのではないでしょうか。そんな人間は、どんな人でも誰よりも、まず自分を愛するものです。自分が一番かわいい。自分がかわいいから、人のことも愛するようになるのです。ところが最近は、人から愛されることばかりを望んでいるように見受けられて、自分から愛情を注ぐよりも、愛されていないと落ち着かないような傾向があるように思えてなりません。 　

でも、まず自分自身を愛することができるのは人間の脳のメカニズムであり、人間とは良くしたもので心の奥底には誰にも“仏心”と言うものが存在しております。その心を信じることが幸せに生きる秘訣であり、自分で自分を褒めることは運に好まれる素晴らしい方法なのです。さらに申し上げますと、もう一人の自分が自分を大切に思い愛することは、今で言う自分への“推し活”となり、日々の満足感や生きる力に対して前向きになれ、自分が幸せだと自覚できる結果となるのではないでしょうか。

画：シーサー玉城

岡井 浄幸（おかい じょうこう）
一般社団法人「嘉祥流観相学会」代表理事、大導師。人の顔から性質や運命を鑑定する嘉祥流観相学の第一人者。脳と顔と運の因果論をもとに観相学、姓名学、ブレインフェイスボディメイクのアドバイスを行う。講演以外にもテレビ番組や雑誌にも多く出演し、芸能人の鑑定なども行なっている。