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総領事だより

2024.07.03

配信

〜大技術革新時代、日本のビジネスに貢献できること〜

今、ベイエリア全体は、世界的な大技術革新の震源地となっています。昨年出現した生成AIは世界に衝撃を与えました。無人運転タクシーに加え、今後は空飛ぶ車やヒューマノイドが登場し、量子力学も大きなインパクトを与えると言われています。この大技術革新時代を日本はどう乗り越えていくのでしょうか。

日本には日本の良さがあります。匠の技という職人気質は高度な文化を生み出し世界の尊敬の対象となっていますし、日本のソフトパワーもそれが源泉だと思います。一方でその完璧主義は「完璧未満」に対する厳しい態度をもたらしてきました。米国を中心に大技術革新が進み、かたや今後は米国(英語圏)市場に打って出ずに将来展望が開き難いことに鑑み、企業としてどう自己変革していくか、スタートアップとして世界相手にどうスケールアップしていくか、日々苦心されていると思います。  

日本政府もさまざまな取り組みで突破口を切り開いていこうと努力しています。総領事館も引き続き官民のパートナーと協力し、他国の動きもよく見つつ、日本のビジネスの活動に貢献していきます。既に来訪した日本の女性起業家のピッチイベント開催を支援し、今年本格的に始動したジャパン・イノベーション・キャンパス(JIC)にも全面的に協力しています。

ビジネスも社会の活動の一つであり、総領事館は政治、文化、領事など多様な機能があるところ、ビジネス支援と相乗効果を産むことのできるようにしたいと思いますし、ビジネス関係者にもそうお願いできればと思っています。また当地在留の日本人研究者のネットワーク作りを支援していきたいと思います。

最後に、未来世代の教育は中長期で最も重要な投資であり当館もできるだけ支援したく、中高生の短期訪問にも丁寧かつ積極的に支援していきたいと考えています。さらに当地でのFriends of Japanの増大のために、公立学校等での日本語学習の維持・強化に向けて皆さんと努力していきたく、日系人、在留邦人(短期も中長期の方も含め)、そしてFriends of Japanがより「繋がる」ために役割を果たしていきたいと考えています。

在サンフランシスコ日本国総領事 大隅 洋(おおすみ・よう)
1966年生まれ。東京大学経済学部卒業後外務省入省。経済安全保障課課長、在英日本大使館公使、在イスラエル日本大使館次席公使などを歴任。COVID19期間中は東京にて大臣官房審議官等を務める。2023年9月、在サンフランシスコ日本国総領事として着任。茶道を嗜み、旅行、読書、マリンスポーツを愛好。著者に「日本人のためのイスラエル入門」(筑摩書房)。


領事館のホームページでは、
総領事の活動報告 「総領事便り」を掲載しています。
コチラよりぜひご覧ください。

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