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シリコンバレー発ビジネス最前線

2025.04.16

配信

大阪・関西発 万博最前線

2025年4月13日から10月13日の間、大阪府の夢洲で大阪・関西万国博覧会が開催されています。今回の万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、世界158カ国・地域と9つの国際機関が参加を表明し、全世界から2800万人の来場が想定されています。万博とは、地球規模のさまざまな課題に取り組むために、世界中から英知が集まる場と言われています。ご存じの方は多くないと思いますが、博覧会国際事務局(BIE)というパリに本部を構える国際機関の承認のもと、「国際博覧会条約」に基づき、日本政府が主催者として実施するイベントなのです。

1851年にロンドン博でスタートした万博は、原則5年以上に1回の大規模な「登録博覧会」とその間に1回行われる「認定博(1996年以前は、特別博の区分)」があります。日本における「登録博覧会」は、1970年に日本初、アジア初として開催された大阪万博ののち、2005年に愛・地球博(愛知県)が行われ、今回20年ぶりに行われています。ジェトロは1958年のベルギー・ブリュッセル万国博覧会を皮切りに、2021年に開催されたドバイ万博まで、海外で開催される万博での日本館の運営主体として関わってきた経験をもとに、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会との包括連携協定を締結するなど、万博に深く関わっており、ジェトロの同僚も業務にあたっています。

そこで今回は、シリコンバレー最前線の皆さまに、私が選んだ大阪・関西万博の見どころと注目のポイントを紹介します。


 ①米国パビリオン  


万博といえば、海外パビリオンのイメージがあるのは私だけではないと思います。在住者としては気になる米国パビリオンのテーマは「宇宙開発」です。1970年の大阪万博で展示した「月の石」を再度展示。当時はこれを見るために3〜4時間も待つ長い行列ができたそうです。さらには、米国が現在進めている宇宙開発ミッションのアルテミス計画で用いる予定のロケットの模型が展示されています。米国パビリオンのナショナルデーは7月19日(土)、この日は盛り上がるに違いありません。

 ②注目の建築やアート作品  


イタリアパビリオンはサステナブル建築の旗手として有名な建築家のマリオ・クチネッラ氏が手掛けたもので、パビリオン内のローマ教皇庁のスペースでは門外不出とされてきたカラバッジョの『キリストの埋葬』が展示されます。そのほか、レオナルド・ダ・ヴィンチの『アトランティックコード』の素描も展示されるなど注目です。また、チェコパビリオンは伝統的なボヘミアンガラスと最新のCLT木材を融合させた、らせん構造の回廊が特徴的です。もちろん、建築家の藤本壮介氏デザインで、会場のシンボルとなっている「大屋根リング」も圧巻だそうです。この木製リングのなかに、世界各国のパビリオンが配置されており、多様でありながら一つの世界を表現しているとも言われています。ぜひご覧ください。

 ③公式キャラクター  


「ミャクミャク」と関連グッズ  今年2月に大阪へ出張した際、駅構内などに万博関連のショップがいくつもあり、その人気にやや驚きました。そして、3月にはサンフランシスコ・ベイエリアにも小学校などを中心にミャクミャク(本物)が来ていたとか。子どもを中心に人気だそうです。公式グッズサイトでは、日用品・お菓子・アパレル、そしてコラボ商品など、たくさんのミャクミャクグッズがありました。ぜひ、現地でお気に入りの一つを探してみてください。ちなみに、私が最も驚きかつ欲しいと思ったのは「EXPO2025ミズノエナジー」、いわゆる「ミャクミャクスニーカー」です。ミャクミャクカラーリングのスニーカーは、会場でも街中でも注目されること間違いなしです。きっとベイエリアに戻ってきてからも「そのスニーカーいいね!」と言われるでしょう。  

このほかにも、数多くの展示やイベント、パフォーマンスなどが予定されています。日没後、会場が暗くなるころには光と音のテクノロジーが融合したスペクタクルショーが行われるそうです。チケットはオンライン販売、旅行代理店やコンビニなどでも販売しています。オンライン販売サイトによると、会期中ならいつでも1回入場可能な1日券が18歳以上7500円のほか、子ども料金の設定、平日のみの券や夜間券などもあるとのことです。  

大阪・関西万博には、ベイエリアからもたくさんの方が足を運ぶという声をいただいていますし、当地の日本関連イベントなどでも関心や認知は徐々に高くなっていると感じます。夏から秋にかけてのレジャーの予定がまだ決まっていない方は、ぜひ大阪・関西万博も選択肢に入れていただければ幸いです。

芦崎 暢(あしざき・とおる)
民間企業にて、グループ企業の経営支援やM&Aなどを担当後、海外向け食品販売事業の立ち上げのため、香港駐在。2018年ジェトロ入構後、本部(東京)にて流通・EC連携を通じた輸出支援、Amazonジャパンストア事業の立ち上げ。名古屋事務所で県内製造業と海外スタートアップの協業連携、中堅中小企業の輸出促進全般を担当。2023年8月から日本企業の輸出促進事業と日本向けのビジネス情報調査と情報発信を担当。


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