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不安感への対応 -寺尾先生-

2026.07.01

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不安感への対応

 多忙な日々、不確かな世の中、日常生活でのストレス。そんな生活を送るなかで、不安感を訴える人がとても増えています。

 不安感(Anxiety)は、誰でも経験します。不確かな人間関係や、初めてのことにチャレンジするときなど、きっかけはさまざま。ストレスが高まると不安感も増します。うつの症状としての不安感もあります。落ち着かない、イライラ、心配、発汗、体の痛みなど、サインは様々です。

 そんな時に役立つのがGrounding Technique。不安でいっぱいな頭と体を現実に戻すためのテクニックです。呼吸法、ボディスキャン、マインドフルネス、運動などが挙げられます。一人でいつでもできるため、やり方を知っておくと良いでしょう。呼吸法の一つ、Box Breathing を紹介します。頭の中で四角を描きながら、ゆっくり深呼吸をしています。3秒かけて息を吸い、4秒かけて吐く。その度に、四角の辺を、頭の中でなぞっていきます。深呼吸と、四角だけに集中します。気が散ってしまっても、またそこから集中すればいいのです。雑念がなくなり、体と考えが結びつき、落ち着くために有効です。

 不安の対処には、セラピーも有効です。自分の気持ちと考えを話していくと、考えが整理できるのです。特にCognitive Behavioral Therapy (CBT:認知行動療法)やPsychodynamic Psychotherapy(精神分析的心理療法)が役立ちます。 

 CBTでは、考えや気持ちを洗い出し、現実と比べていきます。考えと感情と行動は連動しているという考えに基づく療法で、考えや行動を変えることで気持ちを変えていきます(またはその逆)。Psychodynamic Therapyでは、過去の経験が現在の自分に影響するという考えに基づき、不安のもとの要素を探ります。同じ場面に遭遇しても、感じる危険度はその人によって違います。ある場面を、過度に危険と感じたり怖くなったりするのであれば、それがなぜなのかを探っていきます。原因を突き止め、整理をすることで、もっと楽な反応に変えることが可能です。

 また、まわりの人もストレスや不安をかかえているだろうと想定し、お互いに思いやりをもって尊重して生活できると良いと思います。


寺尾 明希子(てらお あきこ)心理療法士

カリフォルニア州公認心理療法士、臨床ソーシャルワーカー。サンフランシスコ大学で心理学の学士号、心理学の修士号、社会福祉保健学の修士号を取得。現在はサンフランシスコ、ベイエリアで、対面とオンラインの両方で心理セラピーとコンサルテーションを提供。専門は、うつ、不安、人間関係の問題、摂食障害。家族機能不全から発生するさまざまな症状を扱う。また、問題を抱える人の家族向けのコンサルテーションも行う。

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