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顎関節症(TMJ)その原因と歯科での対処 - 森田先生(歯科医)

2025.12.03

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顎関節症(TMJ)その原因と歯科での対処

 顎関節は、口を開け閉めするときに動く大切な関節です。この部分や周りの筋肉に負担がかかると、痛みや「カクッ」という音、あごの動かしにくさなどが発症します。多くの人が経験しますが、ほとんどの場合は適切なケアで良くなります。


主な症状

  • あごの痛み・だるさ
  • 口を開けたときのカクカク音
  • 頭痛や耳のあたりの痛み
  • 口が大きく開きにくい


原因

 原因が一つではない場合もありますが、ストレスによる食いしばりや歯ぎしり、あごのケガ、関節炎、ガムの噛みすぎなどが原因と考えられます。また、食事や歯の食いしばりで悪化しやすくなります。


歯科でできる治療

 歯や噛み合わせはTMJと深く関わっているため、歯科での治療はとても効果的です。歯科でできることには、次のようなものがあります。

  • ナイトガードの作成:歯ぎしりを防ぎ、顎関節への負担を軽減します。
  • 噛み合わせの調整:歯が均等に噛み合っていない場合、軽い調整であごの負担を減らせます。
  • 筋肉・あごのリラックス療法:ストレッチやマッサージ、専用装置などで筋肉の緊張を緩和します。
  • 歯の欠損や摩耗の治療:失った歯やすり減った歯を治すことで、あごの動きが安定します。

ほとんどの治療は簡単で、手術などはほぼ必要ありません。


自宅でできる対処

 これらを続けることで症状が大きく改善することが多いです。

  • やわらかい食事を摂る
  • ガムや硬い物を避ける
  • 温かいタオルで温める
  • あごの軽いストレッチ

 TMJの痛みはつらいですが、歯科のサポートと生活習慣の見直しで良くなることがほとんどです。多くの人がしっかり噛める、痛みのない生活を取り戻していますので安心してください。


森田耕平(もりた・こうへい) D.D.S.

2005年のUC Berkeley大学卒業。2009年、ニューヨーク大学歯学部卒業。2010年からニューヨーク病院で研修を開始。口腔外科、審美歯科、小児歯科、インプラント治療について研究を重ねる。ICOI(International Congress of Oral Implantologists)、ITTI(International Team of Implantology)のメンバー。2012年クパチーノで開業。 

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