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日本の美味しい食を通じて、誰もが集まれる場を -倉本 智郁子-

2023.10.04

配信

結婚を機に渡米した倉本さん。銀行勤務や保育園での仕事を経て、現在は日本食専門のケータリングを行っている。「日本の美味しい食べ物をみんなに届けたい」と話す倉本さんに、ベイエリアでの暮らしについてお話を伺った。

 

ベイエリアに住むことになったきっかけ


1990年、日系3世の主人との結婚を期に渡米しました。

 ベイエリアの最初の印象は?  


青い空と気候がとても気持ち良かったです。車の運転が楽だなぁと思いました。

 今の印象はどうですか?  


車の渋滞が異常で、恐ろしいニュースもありますが、緑も多くビーチも近くハイキングコースも沢山あり楽しく暮らしています。

 ベイエリアは、あなたにとってどんな場所ですか?  


育児をして沢山の友達も居る第二の故郷の様な場所です。

 どんな仕事をしていますか?  




昔ながらの出汁(だし)取りから始まる日本食専門の台所おばさんです。今の仕事を始めたきっかけには、母、伊藤先生、井上先生、五味さんの存在があります。この方々からの基本をきちんと学べばいくらでも広げられるという教えに、料理に対する今の姿勢があります。

 英語での成功体験・失敗体験  


一生懸命お話しして説明すれば理解してくださいます。外資系で働いていたこともあり、英語を使うことにそれほど苦は感じません。結婚したての頃、運転中にUターンしてはいけない所でしてしまい、警察に止められました。説明を聞いて「そうですか、知りませんでした。以後気をつけます!」と元気良く英語で話して深々とお辞儀したら、OKと言われさっさとその場を去りました。これはどちらの経験談になるのでしょう?

 あなたにとって仕事とは?  




食は心の健康と身体の健康に繋がります。美味しく食べて満足していただけるように、献立を考えながらキッチンで野菜切るのが楽しいです!

 子どもの頃の夢は?  


スチュワーデスさん。世界各国を回れるから!

 もし今の仕事をしていなかったら  


SPCAで動物のお世話をしていると思います。我が家にも保護犬が2匹おります。

 現在の暮らしについて  

3ベッドルームのタウンハウスに住んでいます。休日が子ども達のオフと重なれば一緒に食事に行ったり、2匹の息子達とハイキング行ったり、お友達と食事に行って美味しいお酒をいただいたり、幸せな時間を過ごしています。

 ベイエリアで好きな場所  


ナパとカーメルです。

 お気に入りのレストラン  


サンマテオのSushi Sam's Edo mataです。 もし100万ドルが 当たったら  カスタムキッチンを作りたいです。そして犬の保護活動にも力を入れたいです。早く当たらないかな…

 日本に帰国する頻度は?  


1年に1回は帰国します。コロナの間は本当に寂しかったですね…

 最近、日本に帰った時に感じたこと  


まだ本屋さんがたくさんあっていいなぁと思いました。デパートも好きですが、ディスカウントストアがとても充実していてお買い物も楽しかったです。

 日本へのお土産は何を持っていきますか?  


Trader Joe’s のガーリックソルト、エコバッグ、大好きなワイナリーのワイン、Philzのコーヒー豆などです。

 日本から持って帰ってくるものは?  


かつお節、出汁(だし)昆布、ようかん、お菓子、真空パックの鰻、お薬、合羽橋からのケータリング用品など。

 ベイエリアで不便や不安を感じること  


物価が高く新鮮な食材の仕入れが大変です。また、医療費の高さや治安のことも不安を感じます。

 日本に郷愁を感じる時  


四季のお料理を思う時と、疲れた時に温泉に行きたいなぁと思う時です。

 5年後の自分に期待すること  


第2号店と自分のキッチンを持ち、週1〜2回、誰でも集まれる夕飯の場所を提供できたらなぁと思います。



 座右の書  


『心に響く小さな5つの物語』三部作セットなのですが、子どもからご老人まで楽しめるほっこりする内容です。自分の原点に戻りたい時に読み返します。

 印象に残っている本  


『きみの人生に作戦名を』事業を始めて悩むことも多い毎日、この本は私が納得できているのか、なぁなぁで毎日無難にいこうという甘い気持ちに喝を入れてくれます。

 座右の銘


『自分の機嫌は自分で取る』これは両親から常日頃言われた言葉です。周りに気を遣わせないよう、気配りの人になりなさいとよく言われました。『克己』これは中高6年間在籍した剣道部の教えでした。今でもよく思い出します。

プロフィール

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Chikako Kuramoto

東京都出身、日本食ケータリング「CSK Kitchen」オーナー。イギリス系銀行の東京支店勤務後、結婚を機に渡米。渡米後は日系銀行に勤務した後、サンフランシスコの保育園で保育士として20年勤務。日本の美味しいサンドイッチやお弁当を届けたくてビジネスを始める。

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