〜もう訪れましたか?先人の道程を辿る11の日米近代史跡〜
現在の日米関係は先人の辛苦の上に成り立っています。また日系人の方々は大変な苦労の末に米国社会の尊敬される一員となりました。この歴史を所与とせず、過去を知り、若い世代に引き継ぐことが重要と思い辿った先人の足跡のうち11ヶ所です。訪問前にQRコードを開けてぜひ読んでくださいね。
1.咸臨丸入港100年碑:大阪市がSF市との友好記念で寄贈したこの碑は、SF湾を出入りする船を見下ろす高台にある。
2.若松コロニー:戊辰戦争からわずか半年の1869年に会津若松からシエラ・ネバダ山脈のこの山中に入植した会津藩士達の記念館と随伴してきた女中おけいさんの墓碑があり。
3.サンフランシスコ日本町:差別の中で二世の教育を強く希望する一世が設立した金門学園等、日系人の歴史と今を生きる人達の思いが詰まっている町。
4.サンノゼ日本町と日系博物館:アットホームな町と手作り感満載の珠玉の博物館。手作り農作機械の創意工夫と日本人の器用さに驚嘆する。
5.Angel Island:「写真花嫁」の舞台で、二世から次の世代へと日系人の命が紡がれていく原点。
6.MIS Historic Learning Center:日米開戦直前設立の極秘の陸軍日本語学校の歴史は日系人の歴史の転換点。
7.442nd Nisei Exhibit:沖縄戦にも参加した空母ホーネットの一角にあり、強制収容所やMIS、442部隊について展示。
8.War Memorial Opera House:1951年SF平和条約締結の舞台で戦後日本の「国のかたち」の出発点。
9.Golden Gate Club:この場所で署名された旧日米安保条約は戦後日本の外交・安全保障の基本軸を定めた。
10.Maritime Museum:1962年に23歳で太平洋単独横断した堀江青年のスピリットはパイオニアそのもの。展示されている全長わずか6mのヨットや飯盒に驚嘆。
11.コルマ日本人共同墓地:日系人のみならず咸臨丸の水夫等の永眠の地。メモリアルデーには慰霊祭、その前週には墓地清掃が行われる。
在サンフランシスコ日本国総領事 大隅 洋(おおすみ・よう)
1966年生まれ。東京大学経済学部卒業後外務省入省。経済安全保障課課長、在英日本大使館公使、在イスラエル日本大使館次席公使などを歴任。COVID19期間中は東京にて大臣官房審議官等を務める。2023年9月、在サンフランシスコ日本国総領事として着任。茶道を嗜み、旅行、読書、マリンスポーツを愛好。著者に「日本人のためのイスラエル入門」(筑摩書房)。
領事館のホームページでは、
総領事の活動報告
「総領事便り」を掲載しています。
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