〜天皇誕生日祝賀レセプションと新年会〜

2月22日（木）、令和6年の天皇誕生日祝賀レセプションを実施しました。来賓のナンシー・ペロシ元下院議長が祝辞や皇室との思い出を語り、天皇誕生日の祝賀にふさわしい華やかなものにしてくれました。その後、法被（はっぴ）を着て「鏡開き」をし、地元鏡会の餅つきに合わせて手拍子もしてくれました。今回、加州上下院カルフォルニア州議会からは、サンフランシスコ選出のウィナー上院議員、イーストベイ内陸選出のグレイザー上院議員、ナパ等選出のドッド上院議員、サンマテオ等選出のベッカー上院議員、周辺自治体市長、姉妹都市関係者も多数参加してくれました。特に姉妹都市関係は、下支えするボランティアの方々に私のスピーチの中でも謝意を表しました。

また、福島県の復興PRとして、飯舘村でレストランを経営する女性二人が参加し、自家製にごり酒を振る舞ってくれました。「その土地で生き、必死に頑張っている女性が目の前にいる」ということ以上に、日本の地方の魅力を訴えかけるものはないと感銘を受けました。 　

また、在留邦人を中心に招待する新年会を1月31日（水）に実施しました。能登半島地震へのお見舞いを申し上げ、昨秋のAPECを回顧し、今年の当館重点目標として、領事等さまざまなサービスの提供とコミュニケーションの強化、日系米国人との紐帯および彼らと在留邦人との横の繋がりの強化、次世代育成支援、草の根の紐帯、アジア系の横の繋がり、州や自治体との関係の強化、日本企業関係の活動の支援等に触れました。言うは易く行うは難し。みなさんのご理解、ご協力をお願いします。 　

新年会では宮中歌会始も紹介しました。日本の歴史は伝承の時代を含め和歌の歴史といえ、その豊かな情緒は文化の真髄。宮中歌会始のように千年近く続く伝統は世界で無比のものです。今年のお題は平和や調和の「和」の文字。天皇陛下の御製、皇后陛下の御歌等を紹介いたしました。入選作の一つは「かの日々に移り来し人等耕しし 大和と呼ぶ里アマンドの花」というLA居住の方の作です。来年は北カルフォルニアからも入選者が出るといいですね。 　

新年会では、能登半島氷見市の名酒で復興を祈り献杯させていただきました。

在サンフランシスコ日本国総領事　大隅 洋（おおすみ・よう）
1966年生まれ。東京大学経済学部卒業後外務省入省。経済安全保障課課長、在英日本大使館公使、在イスラエル日本大使館次席公使などを歴任。COVID19期間中は東京にて大臣官房審議官等を務める。2023年9月、在サンフランシスコ日本国総領事として着任。茶道を嗜み、旅行、読書、マリンスポーツを愛好。著者に「日本人のためのイスラエル入門」（筑摩書房）。

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