Vol.26 ラクして健康な体づくりってできないの? 後編
みなさん、こんにちは! 涼しく、過ごしやすい日が増えてきたと思ったら、一気に気温が落ちて寒い日も増えてきましたね。体調を崩しやすい季節なので、運動、食事、休息を大事にしたいですね。前回のコラムでは、楽して健康な体づくりをするためのコツの前段階として、①現状把握とゴール設定、②Low Hanging Fruits探しの二つについてお話をしましたが、今回は③エクササイズの選択について説明をしたいと思います。
①でスタート地点とゴール地点の設定、②で最も健康に対して投資価値が高いことの明確化を行っているので、③では具体的な運動の方法を選択します。ここで最も大事なことが、自分の健康のために必要であることに正直に向き合うことです。
例えば、以前、生徒さんに食事の指導を行っていた際、タンパク質の摂取量が少ないので肉や魚を食べる量を増やすことが健康にとって大切であることをお話したら、「野菜はたくさん食べてるから、それで健康的にならないですかね?」といった質問を受けたことがあります。野菜を食べることが健康にとって良い影響をもたらすことは間違いないのですが、どれだけ野菜をたくさん食べても、タンパク質の仕事を肩代わりしてくれることはないということを理解することが非常に大事です。
ワークアウトのプランを立てる時、エクササイズを選ぶ際にも、① と② を経て浮かび上がってきた課題に直接的に取り組むことが楽(効率的)な体づくりのキーです。具体的には、趣味や通勤でサイクリングを行っている人は週一回の重量を扱った筋トレを、頻繁に行っている運動がゴルフのみの方は息の上がるサーキットトレーニングを行い、心拍数の上がるトレーニングを行うことが健康への近道かもしれません。
今の時代はたくさんの情報が溢れているので、正しい選択を行うことが難しいかもしれません。自分にとっての最善の選択肢は、他の人にとってはあまり効果がないようなことも多々あるので、しっかりと自分を理解するところから始めて、効率よく継続的な体づくりをしていきましょう。
立林 宏太(たてばやし・こうた)
神奈川県藤沢市出身。2013年、一橋大学を中退し、カリフォルニアに留学。ここで通い始めたジムで、フィットネスや栄養学で人々の生活をできることに感銘を受け、トレーナーの道へと進む。NASM(National Academy of Sports Medicine)認定パーソナルトレーナー。PN(Precision Nutrition) Level. 1 栄養コーチ。インスタグラム@nintaijuku_fitness、個人アカウントは@kota_tatebayashi
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