Vol.20 狙いを絞って効率よく体作り!
皆さん、こんにちは! だいぶ暖かくなり、外で過ごすのが気持ち良くなってきましたが、例年より酷い花粉でアレルギーに頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか? 個人差はありますが、運動や食事で体を力強く保っておくことは、外部の刺激から体を守るために重要です。皆さんはどれだけ運動の種類や内容に気を配っているでしょうか? もしかしたら、その運動は目標に対して全く逆の効果になっているかもしれません!
今回は運動の目的を、①スポーツの競技力アップ、②健康的な体作り、③ボディメイクの3つの目的に分けて考えたいと思います。例えば「走る」という動き一つをとっても、アプローチが変わってきます。競技力のアップを目指す場合、そのスポーツで起こり得る「走る動き」に近づけることが重要です。
バスケットボールであれば細かい切り返し、短い休憩を挟んでの全力に近いインターバル。サッカーであれば、全力疾走の後に低強度のランニングを続けながら回復を促すなど。しかし、目的がボディメイクの場合、できる限り筋量を維持しながら脂肪を落とすことが目的になるので、可能であれば食事でカロリーコントロールし、走る量は極力ゼロに近づけることが効率の良い方法になります。
これはランニングを行うことが、筋肉を大きくするのを妨げるシグナルを出すことを避けるためです。ほかにも、水泳は健康のためにとても良いですが(関節に過度の負担をかけずに筋肉や心肺機能を鍛えられる)、体脂肪を落とすことが目的の人にとっては注意が必要です。水泳がカロリーを燃やすことは間違い無いですが、私たちの体は一定の温度以下の水に入っていると食欲が増進するので、カロリーコントロールが目的の場合はあまり効率の良い運動とはいえないでしょう。
これらは極端な例ですが、目標を明確にしないと非効率になってしまうことがあります。健康を目的にしていたが割れている腹筋も欲しい! ボディメイクが目的だったが趣味のサッカーでも活躍したい! 両立できることもありますが、大きな遠回りになったり、中途半端な結果になってしまうことも多々あります。そうならないためには、目的を具体的に最大3個までに絞ることが良いと考えています。そうすることで、短中期でより効果的なワークアウトを行うことが可能ですし、ある程度の結果が出た後の方向転換も可能です。
強い目的意識は成功の近道です。ゆったりした運動プランでも、目標設定だけは真剣に時間をかけて行いましょう!
立林 宏太(たてばやし・こうた)
神奈川県藤沢市出身。2013年、一橋大学を中退し、カリフォルニアに留学。ここで通い始めたジムで、フィットネスや栄養学で人々の生活をできることに感銘を受け、トレーナーの道へと進む。NASM(National Academy of Sports Medicine)認定パーソナルトレーナー。PN(Precision Nutrition) Level. 1 栄養コーチ。インスタグラム@nintaijuku_fitness、個人アカウントは@kota_tatebayashi
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