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習慣を身につける -寺尾先生-

2025.01.15

配信

習慣を身につける

 新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 年始はアメリカでも「新年の抱負」をよく耳にします。抱負を設けるかどうかは人それぞれですが、今回は新しい習慣を身につけるコツについてです。

 私の知り合いで、去年毎日欠かさずジムに通った方がいます。子ども達が育ったのをきっかけに、毎朝行くことにコミット。前夜のうちに服と靴を用意し、朝はとにかく家を出たそうです。ゴールは健康になること。そのためのプロセスとしてジム通いを選んだ彼は、疲れにくくなり自信がついたそうです。人が真剣にコミットすると、言動が変えられるという良い例です。

 子育てに真剣にとりくみ、子どもに真摯に向き合っているのに、子どもが悲しむと自分が不安になって怒鳴ってしまうという親によく会います。自分の子育てに対する罪悪感があり、子どもの失敗体験を聞くと自分の育て方が悪かったと思う。親である自分のせいかもしれないという不安に襲われて、不安感情を処理できずに相手(子ども)に怒鳴ってしまう。

 怒鳴られた子どもは、混乱し、罪悪感を抱きます。感情的になる=怒鳴るというサイクルが身に付く可能性もあります。また、自分が混乱する=まわりでカオスが起きるというサイクルに慣れて、友達や恋人と問題があったときに、冷静に考えることができず、パニックになったり麻痺したりする例もあります。もちろん親は、子どもをよく観察する親ですから、それも察知して更に自分も相手も責めるという悪循環。

 行動とは変えられるもの。でも変えるのは大変です。真剣にならないといけません。

 まず不安になったり罪悪感を感じたら、30秒待つこと。無理なら、他の部屋に移動して、相手に怒鳴れない距離に自分を置くこと。気持ちが落ち着き、考えることができるようになる状態を待ち、次の言葉を考えましょう。これを忘れないように、リマインダーを目につくところに貼っておいたり、携帯にセットしておきましょう。

 過去の行いを思い出して罪悪感に浸るのは、やりすぎると時間の無駄といってもよいくらいで、今と将来の行動を変えることにフォーカスするのが大事です。必要に迫られないとなかなか変えられない行動。でも、変えることは可能です。


寺尾 明希子(てらお あきこ)心理療法士

カリフォルニア州公認心理療法士、臨床ソーシャルワーカー。サンフランシスコ大学で心理学の学士号、心理学の修士号、社会福祉保健学の修士号を取得。現在はサンフランシスコ、ベイエリアで、対面とオンラインの両方で心理セラピーとコンサルテーションを提供。専門は、うつ、不安、人間関係の問題、摂食障害。家族機能不全から発生するさまざまな症状を扱う。また、問題を抱える人の家族向けのコンサルテーションも行う。

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