今回のお悩みは
Q. 健康法と信じて毎朝起きてすぐにレモン入り白湯を飲んでいるのですが、飲んで30分ほどたつと、必ずといっていいほど、体が急激に冷えるのを感じます。そのまま頭痛になることも。湯冷めみたいなものを起こさないようにするいい方法はありますか?(40代女性)
答えてくれたのは、浅尾明美先生
冷え、便秘、デトックス、ダイエット、美顔、花粉症緩和などに良いとブームになった「朝一番の白湯」ですが、先ずは正しい方法、自分に合った方法が大切です。
正しい方法の第一は作り方。鍋で水が沸騰したら、ふたを取ってそのまま10~15分沸かし続けることで、ただのお湯とは違った効果がうたわれています。ですから、しっかり沸かして、飲む温度は人肌より少し高めの50度前後が良いようです。
第二は飲み方、一気にゴクゴクでなく、少しずつ、そして総量が多くなり過ぎないように。温かい飲み物は冷たい体を温めてくれますが、コップの中のお湯と同じように、白湯も体内でだんだん冷めていきます。もともと冷え性の人では、入ってきた余分な水分まで温めることが出来ず、体の中に冷えた水が余分に溜まってしまうことなります。血流の悪い人ではなおさら、体のあちこちで巡りきれない水分が滞ってしまいます。足がむくむ人は下半身が冷えますよね? 滞った水分がたまって余計に冷えているんです。
ふくらはぎから太ももにかけては、全身の血流を促す、水分代謝を上げる、免疫力をつける、生殖機能を上げる、腰痛を緩和する…など、優れたツボがたくさんありますので、全身の冷えの解消に、まんべんなくマッサージされることもお勧めです。
他の飲み物との比較ですが、体を温めるだけの目的でしたら、一緒に飲まれているレモンは、美肌や疲労回復に良いですが、体を冷やす食品でもあることも覚えておいてください。温める目的でしたら、漢方薬にも多く使われている生姜、シナモンパウダーなどを足すと良いですね。
白湯を飲むことは昔から活用されてきた健康習慣で、体を温める以外にもさまざまな効能が紹介されており、それにまつわる情報も世の中にあふれていますが、何事も万人に合うとは限りませんので、逆効果にならないよう、いろいろ試されながら、ご自分の体に合わせた量や飲み方を見つけて下さい。