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フロスの重要性 - 森田先生(歯科医)

2025.09.03

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フロスの重要性

 歯磨きをしないという人はまずいないと思います。しかし、フロスまで習慣化している人は多くないのが現実です。10%から40%の成人は毎日フロスしているといわれ、30%の成人はフロスしないといわれています。今回はフロスの重要性について話したいと思います。


大人になってから虫歯ができやすい箇所

 子どもの頃は、歯磨きなどの磨き残しや食べ残し、そしてお菓子屋ソーダに含まれる糖分や酸などのダメージで全体的に虫歯になりやすいです。大人になると毎日歯磨きをするようになるので、全体的な虫歯に悩まされる可能性は低くなります。それでも虫歯ができやすい部分はあります。大人になって一番虫歯になりやすいとされている部分は歯と歯の間です。この部分は、フロスをしなくては歯垢や食べかすを効率的に取ることはできません。


フロスできれいにできる面積の確率

 仮に歯磨きだけでフロスをしないとします。その場合、お口全体の6割程度しかきれいにできていないと思ってください。フロスを併用することで、残りの4割近くをきれいにすることができ、虫歯や歯周病を防ぐことができます。


フロスの使い方

 フロスで食べ残しが取れるものだと勘違いしている人もいます。もちろん、フロスを使うと食べかすは取れますが、実際はフロスの糸で歯の側面を拭くのが正しい動き方です。フロスを歯と歯の間に入れるたびに、必ず前の歯と後ろの歯、または左右の歯の側面をフロスで上下に動かして拭くように使ってください。


フロスの選び方

 形状や素材、機能性によって多くのフロスが店頭に並んでいます。大まかに、糸巻きタイプとホルダータイプに分かれ、糸の表面にワックスの有無、更に糸の素材が違います。ワックスありは歯と歯の間に通りやすいですが、汚れが取れにくいです。糸がちゃんとした綿の素材でできている場合、汚れは取れやすいですが糸がほどけたり、歯と歯の間に通りにくかったりします。個人的にはREACHのミントワックスが気に入っています。ワックスありのナイロン素材ですが、綿のように汚れが取れやすいと思います。試してみてはいかがでしょうか。


森田耕平(もりた・こうへい) D.D.S.

2005年のUC Berkeley大学卒業。2009年、ニューヨーク大学歯学部卒業。2010年からニューヨーク病院で研修を開始。口腔外科、審美歯科、小児歯科、インプラント治療について研究を重ねる。ICOI(International Congress of Oral Implantologists)、ITTI(International Team of Implantology)のメンバー。2012年クパチーノで開業。 

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