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インフルエンザの予防接種 -野口ユリ先生-

2025.09.17

配信

インフルエンザの予防接種 -ナース・プラクティショナー 野口ユリ先生-

 秋になりましたので、インフルエンザの予防接種のシーズンです。ワクチンは病気を予防するだけではなく、もし病気にかかったとしても、普段より軽い症状が起こります。アメリカでは、出産6カ月からワクチンの接種を進めています。特に、妊婦やお年寄り、お子さま、ぜんそくなどの持病がある人は打つべきです。接種のタイミングは、できればインフルエンザの流行期の前、10月の終わりまでにはワクチンを受けるのがお勧めですが、その後でも大丈夫です。ワクチンは、クリニックや病院だけではなく、薬局や学校などにも置いてあります。ほとんどの保険は適用できます。

 インフルエンザのウイルスはすぐに変化しますが、疫学者は病気の流れを研究して、毎年その年に流行するワクチンの種類をお勧めしています。ワクチン自体は6カ月ほどしか効果がないので、一年に一回は必ず打たないといけません。インフルエンザの予防接種をしたことがない8歳未満のお子様は、1カ月空けて2回目を打ちます。副作用で微熱と体の疲れが出ることがありますが、ほとんどは24時間以内になくなります。注射した部位の痛みと腫れも数時間後になくなります。

 インフルエンザの一般的な症状は、40度以下の熱、咳、喉の痛み、鼻づまり、頭痛や筋肉痛です。病気の平均の長さは3日から7日間くらいですが、咳は2週間以上続くことがあります。息苦しくなったり、痰に血が混ざったり、持続的に嘔吐していたら、緊急で病院のエマージェンシーに行ってください。

 もし、かかってしまったら、対症療法がお勧めです。水分をたっぷり取って、家でゆっくり休んでください。アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの解熱剤は、頭痛や倦怠感にも効きます。解熱剤を飲まずに24時間以上平熱になるまで、なるべく人と関わらないでください。症状が無くなるまで、人前ではマスクをしてください。タミフルなど抗ウイルス薬の処方箋もありますが、健康な人は、病気の期間を1日短くしたり、軽症にすることができるかどうか不確実です。

 さて皆さん、今年もインフルエンザの予防接種を打って、できるだけ健康な冬を過ごしましょう!

野口 ユリ(のぐち・ゆり)
ナースプラクティショナー。東京都生まれ。University of Pennsylvaniaで看護師資格を取得。Johns Hopkins University School of Nursing の大学院の博士課程を卒業。日本ベイクリニックでの診療のほか、Samuel Merritt UniversityとUniversity of San Franciscoで教鞭をとっている。

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