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知覚過敏 - 森田先生(歯科医)

2024.10.02

配信

知覚過敏

 「最近歯がしみる」「冷たい水を飲むとしみる」これらは誰もが一度は経験したことがある症状だと思います。「しみる」という症状は一緒でも、その根源は人によって異なる場合があります。今回はその知覚過敏についてお話していきます。


どういう症状なのか?

 知覚過敏とは文字通り「しみる」という感覚が敏感になることです。冷たい水や氷を口に入れると全体的に歯がしみるということはごく普通のことです。しかし知覚過敏の場合、ある一定の歯、もしくは全体的に過剰なしみを感じます。場合によっては温かい物でも過敏に感じる場合があります。


問題は歯なのか? それとも歯茎なのか?

 簡単に説明すると、知覚過敏は歯の問題です。歯茎から知覚過敏の症状を感じることはありません。しかし歯茎が後退したことで歯が過敏に感じ始めたという場合もあるので全く関係がないとは限りません。


何が原因なのか?

① 虫歯:虫歯ができて歯の中心部にある歯髄(神経のある場所)に近づいていくと、温度や甘い物に過敏に反応するようになります。これは大きな虫歯があるからといって必ず起こるわけではありません。症状が全くなくても大きな虫歯があることもあります。大きな虫歯=必ず知覚過敏が起こるというふうに考えないでください。

② 歯茎の後退:歯茎が後退すると歯の根の部分が口腔内に晒されてしまいます。この根の部分は象牙質という柔らかい層でできているので、温度差などにとても敏感です。歯茎の後退の理由はいくつかあります。強く磨きすぎ、歯周病、噛み合わせの問題、歯ぎしりなどです。

③ エナメル質の破損:口腔内に晒されている歯(歯の頭の部分)は、エナメル質という固い層で覆われています。しかしその部分が欠けてしまったり、酸の取りすぎ(甘い物、炭酸ドリンク)で破損してしまっていると知覚過敏の症状が出ることがあります。

④ 胃酸の逆流:これも先ほど説明した理由と同じです。胃酸が逆流するとエナメル質が溶けてしまい、歯の中にある象牙質という柔らかい層が口腔内に晒されることで知覚過敏が起こる場合があります。


 このように原因はいろいろ考えられます。もし知覚過敏に悩まれている人がいらっしゃいましたら、お近くの歯医者さんに相談して、原因を探ってみることをお勧めします。


森田耕平(もりた・こうへい) D.D.S.

2005年のUC Berkeley大学卒業。2009年、ニューヨーク大学歯学部卒業。2010年からニューヨーク病院で研修を開始。口腔外科、審美歯科、小児歯科、インプラント治療について研究を重ねる。ICOI(International Congress of Oral Implantologists)、ITTI(International Team of Implantology)のメンバー。2012年クパチーノで開業。 

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