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副鼻腔炎(Sinusitis) -紀平先生-

2026.05.13

配信

副鼻腔炎(Sinusitis) -紀平先生

 副鼻腔炎とは、鼻周辺の頭蓋骨内に存在する空洞である副鼻腔に起こる炎症のことです。副鼻腔は4種類あり、上の歯茎の上から鼻と頬にかけて広がる上顎洞、眉の上辺りの前額部に広がる前額洞、鼻筋の奥にある篩(し)骨洞、更にその奥にある蝶形骨洞があります。それぞれの副鼻腔は鼻とつながっていて、空気や粘液が行き来します。この空間を保つことにより脳を保護する頭蓋骨が軽くなるわけです。風邪やアレルギーで鼻の炎症が起こり、その粘膜がはれたり滲出物でその通路がつまると、中にたまった粘液が細菌の住みかになり副鼻腔炎になります。副鼻腔炎には急性と慢性があり、後者は日本ではちくのう症と呼ばれ、主に上顎洞に主に起こります。慢性の炎症で粘膜が浮腫状に腫脹して鼻茸(ポリープ)になることもあります。

 症状は、頬や額、目の下の圧迫感や痛み、発熱、頭痛、上顎や歯の痛み、黄色や緑あるいは褐色の鼻汁、鼻の奥からのどにかけて落ちる鼻汁、口臭、嗅覚の麻痺、耳の痛み等の症状から注意力散漫、記憶力減退、めまい、睡眠不足などです。頬の部分が赤く腫れあがったり、お辞儀をするような格好をすると顔面が痛かったりします。また、歯の痛みと混同しやすく、実際に歯科で問題ないと言われてから初めて家庭医や内科医にかかる患者さんも多いのです。

 診断は上記の症状と診察だけで行うことが多いのですが、副鼻腔のX線や副鼻腔に限った部位のCTをして粘膜の浮腫や膿の貯留を見る検査をすることもあります。膿の液体がたまった水平な像が見える場合から、なんとなく空気が少なくてX線上白くにごっている場合などさまざまです。歯科のレントゲンから指摘されることもあります。

 治療はその通路を開けて排膿することと、感染を治すことからなります。最近では鼻のステロイドスプレーが治療の中心となり、必要に応じて抗生物質を使用し、さらに、粘膜を収縮させるスプレーやプソイドエフェドリン(Pseudoephedrine)などの鼻づまり薬、抗ヒスタミン剤等を組み合わせて治療を行います。ステロイドを加えた鼻洗浄を行うこともあります。内科的に治療しても改善が見られない場合、内視鏡下で粘膜を削ったり、曲がった鼻中隔を矯正したり、鼻ポリープを切除したりしてその通路を広げます。

 風邪を引いた後にこのような症状が出たら、早めに主治医にご相談ください。


紀平 昌保(きひら・まさやす)
医学博士。名古屋市出身。名古屋大学医学部卒業。旧日本整形外科認定医。日本での医師歴7年。1992年よりアメリカで診察。アメリカ家庭科学科学会認定医。ホームドクターとして全科(内科、小児科、外科、婦人科、整形外科、皮膚科、耳鼻科、眼科、泌尿器科、精神科)、健康診断・人間ドック、理学療法担当。


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