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学校の行きしぶり -柏先生(小児科医)

2026.09.16

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学校の行きしぶり


 新学期、お子さんたちはどのように過ごされているでしょうか。新しい学年、新しい先生とクラスメート、新しい環境で難しい学業をこなすことでストレスを感じて、学校に行きしぶるお子さんはたくさんいます。最初は頑張れても、何かの拍子に不登校になるお子さんもいます。今回は学校の行きしぶりについてお話しします。

 「学校に行きたくない」、「(学校の前だけ)お腹が痛い」などと言われたら、どのように対応すればいいでしょうか。まずはお子さんの気持ちを理解することです。静かな柔らかい雰囲気で、学校のどの部分が特にストレスなのか話してみましょう。小さいお子さんは、自分でうまく気持ちを表現できないこともあります。不安の症状が頭痛や腹痛などの体の症状として現れることもよくあります。お子さんの行きしぶりの目的が、学校での特定のストレスを回避することなのか、またはあなたの注意を引きたいのか、よく観察してみましょう。

 次に、学校に行きやすくなる環境を作ってみましょう。できれば朝の準備がおだやかに始められるように、まずは自分の気持ちを整えましょう。登校前の準備が、バタバタしたストレスのあるものではないよう、お子さんをサポートしてみてください。決まったルーチンがあるとお子さんは安心しやすくなります。

 いよいよ登校の時間です。行きしぶりがあっても、基本的には静かに、でも確かな態度で学校に行かせます。多くのお子さんは、いざ親の手が離れるとケロッと学校生活を送り、ニコニコして帰ってきます。そうでないお子さんは、まずは数時間の登校、敷地内に入るだけ、などでも構いません。なるべく毎日登校することで長期の不登校を予防することができます。

 行きしぶりに学校のサポートは欠かせません。先生に事情を説明し、お子さんの受け渡しの手伝いをしてもらえるようにお願いしてみましょう。学校にはスクールカウンセラーなどの心理スペシャリストがいることもあります。お子さんの学校での過度なストレスが減るよう、話し合いを重ねて行くことが大事になります。学校生活に不安が強い場合は、時を待たずにカウンセリングなどを受けることなども効果があります。子供の年齢にあわせたリラクゼーションテクニックや治療法はたくさんあり、認知行動療法なども効果があると知られています。行きしぶりが心配な場合はぜひ医療機関にご相談ください。


柏雪子(かしわ・ゆきこ)医師
アメリカ小児科学会認定医。茨木県出身。日本の高校卒業後渡米し、南カルフォルニアのロマリンダ大学医学部、同大学小児科の研修を修了する。ロングビーチ、サクラメントでホスピタリスト(病棟勤務医)の経験を経て、2015年3月より日本ベイクリニックに勤務。

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