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日本人獣医によるペットクリニックが開院

2021.05.27

配信

Animal Care Hospital of Walnut Creek

ベイエリアで数少ない日本人獣医師として活躍する中村先生が、ウォルナットクリークに新しく自身のクリニックを開院。「家族の一員である大切なペットを、安心してお任せ出来る」と絶大な信頼を得ている中村先生に、新クリニックについてお話を伺いました。


「フィア・フリー」を意識したクリニック 

中村先生の新しいクリニック「Animal Care Hospital of Walnut Creek」は、5月にオープンしたばかり。犬、猫を専門とする同クリニックでは、動物病院での動物の恐怖や不安、ストレスを減らすための工夫と対策「Fear Free(フィア・フリー)」に取り組んでいます。その一環として、同クリニックは猫専用エリアとした「猫Wing」にて、猫専用の待合室、診察室、施術室を設置。猫専用のため、匂いや騒音、吠声などで感じる恐怖感を軽減できるようになっているそう。「特に室内飼いの猫にとっては、外に連れてこられること自体がストレス。少しでも安心して来院してもらえるきっかけになれば」と中村先生。現在、フィア・フリー認定取得のためのスタッフトレーニングにも取り組んでいるとのことでした。

愛犬のSOSサインに注意! 初夏に遭遇しがちな危険植物

初夏のカリフォルニアには「フォックステイル」という雑草が広範囲に生えていて、緑色をした若い頃を過ぎて枯れてくると、穂先に少し触れただけで房ごとに外れてバラ撒かれてしまうのだそう。その房の先端は針(棘)のようにシャープで、衣類や犬の毛などにくっつきやすい特徴があり、棘のように刺さると皮膚の中で傘のように広がってしまうため、外側から抜くのが困難という厄介な構造をしています。耳や目に入ることで感染症を引き起こし、発見が遅れるとどんどん中に入ってしまうので手術が必要になってしまうことも。散歩から帰った時は毛の中に潜り込んでいないか確認したり、くしゃみをする、耳を触る、手を舐めるなどのサインが過剰にでた場合は、フォックステイルなどトラブルを疑って早めに診せて欲しいと話してくれました。


土日診療&当日急、メールでの質問も可能

コロナ禍によってペット需要が急増したベイエリア。新しくペットを飼い始めた、アダプトしたという人がとても多く、去年は「前例にないほど忙しかった」という中村先生。予約が2〜3週間まち、新規クライアントは受け付けないというクリニックも多い中、同病院は当日急患にも柔軟に対応。また、土日も診療しているため、サウスベイ在住の方でも週末で診察に訪れる方も多いのだとか。また「ペットの様子が少し変な気もするけど、病院に連れて行ったほうがいいのかな」「ネットで調べただけだと該当するかわからない…」という状況は、ペットオーナーでは誰でも経験しますよね。そんな時はぜひ中村先生へ。「Eメールで質問していただければ、できる限り回答します!」という頼もしさ。日本語でOKというのも有難い限りです。

保険&帰国手続きも日本語で対応

ペット保険は、骨折や病気のみをカバーするものから、デンタルクリーニングや定期検診も対象になる保険があったりと様々。「既往歴がなく生後間もない掛け金の安い頃に保険に入ることをアドバイスしていて、単に掛け金を心配する前に一度相談して欲しい。」と語ってくれました。

また、突然の帰国を余儀なくされるケースにも対応できるよう、一度も抗体検査を受けたことのないペットは抗体検査を受けておきたいもの。抗体検査を受けていないペットの引越しには8カ月程度の長い時間がかかります。同クリニックは、書類作成だけでなくUSDA(米国農務省)への提出、対応にも最後まで責任持って対応。ケースバイケースでパーソナライズなサービスを提供しています。

現在オープン記念として、「New Patient Exam」が29ドルとなるキャンペーンも実施中。


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