【資産】安心な老後のために今からできること
ソーシャルセキュリティー・個人年金・介護保険
リタイアメントはまだまだ先だから…そんな風に思っていませんか? 老後の資金計画を立て始めるのに、早すぎることはありません。少しでも若く、早く健康なうちに準備するからこそ、より多くの選択肢が持てます。老後資金計画は、私達一人一人が絶対に考えなければいけない大切なプランです。
ソーシャルセキュリティー制度を正しく理解
米国の社会保障制度であるソーシャルセキュリティー制度をきちんと理解し、それぞれの状況下において、最適化して受給することは大切なことです。保障の一つである老齢年金は、米国で約10年間、社会保障税(ソーシャルセキュリティー税)を納め、40クレジットを得た人が受給資格者となります。ただし、日米社会保障協定があるので、日本で働いていた経験を持つ場合、米国で最低6クレジットがあれば、受給資格がある場合もあります。
また、米国で働いたことがなくクレジットがない方でも、10年以上の婚姻関係があれば、配偶者年金が受給可能です。ぜひ、年に一度はオンラインでご自身のステイトメントをご確認ください。間違った記録が載っている場合も多いので、その時には、ソーシャルセキュリティオフィスに連絡し訂正してもらう必要があります。
www.ssa.gov各地でセミナーを開催していますが、参加者の方からこんな話をお聞きしました。
①ご主人様だけが米国で働き、奥様は専業主婦
奥様は日本での職歴はありましたが、米国で働いた事がなかったので、将来は自分は日本の厚生年金だけの受給だと思っていたが、ご主人様の配偶者年金に関しても、受給資格があるとわかり、とても安心できた。
②夫婦で相談して、早めに受給を始めた方
もしも短命な場合は損をすると思い、奥様と相談して二人とも62歳から受給を始めた。でも自分が先に亡くなった後、残された妻が受給する金額にも大きく影響があるのを知った。制度を正しく理解して受給開始を待てばよかったと後悔している。
③すでに受給中だが、更に受給額が増えると知った
あまり大きな額ではないが、すでに受給を始めていて仕事もしていない。ただ、自分の場合は働き続ければ、今後も受給額がまだ増えるとわかり、今のうちに、パートでもなんでも仕事を再開しようと決意した。
受給時になってから制度を理解しても後悔をすることがあります。若いうちから制度を正しく理解することで、将来の受給額をより多くする事も可能です。
個人年金をリタイアメントプランの一つとして持つ安心さ
アメリカの個人年金Annuity、日本にはないような魅力的なプランが存在します。プランによっては、増えた貯蓄を一括で受給することも可能ですし、生涯受給という形でお亡くなりになるまで受け取り続けることもできます。ご夫婦での受給プランなら、どちらか長生きした方が亡くなるまでの生涯受給も可能です。もちろん日本に帰国した場合でも、引き続き受給可能です。
前職の401Kを放置したままの方や、すでに59歳半を超えていて現在の職場で401Kをお持ちの方、ご年齢と資産状況によっては、元本保証で運用、つまり『お金を守りながら増やす』という観点から、Fixed Indexed Annuityへの切り替えを望まれる方もいらっしゃいます。全額でなくても部分的な移動も可能です。移行手数料はかかりませんし、移行後は元本保証で増えていくので安心ですね。また、1万ドル以上あれば、5%以上の固定金利保証がつく年金プランもあります。据え置き期間は短いもので3年物からありますから、しばらく使う予定のないお金を寝かせておくのなら、個人年金プランに入れて賢く増やしましょう。
個人年金にはさまざまなプランがありますので、それぞれの資金、将来のライフスタイル、お好み、性格に合わせて選ぶことが大切です。アメリカの個人年金のAnnuityは、世界的にも長生きな日本人の方には、とてもお得な金融商品です。ぜひ活用しましょう。
日米どちらでも使える
介護保険を健康なうちに購入しておく!
米国の介護施設費用は高額です。例えばナーシングホームと呼ばれる老人ホームの場合、共同部屋でも約8500ドル/月、個室の場合は約9500ドル/月がかかります。また、ケアギバーさんに自宅に来てもらっても、一日6時間で約6000/月がかかります。(2023年米国内平均額)米国で老後を迎える場合、この多大なる介護費用の備えを十分にする必要があります。65歳になってからもらえるメディケアは長期介護費用をカバーしません。
米国の民間保険会社が扱う介護保険ですが、最近では、個人年金+介護保険、貯蓄型生命保険+介護保険、というように、様々なプランが存在します。年齢や健康状態にもよりますが、賢く使えば驚くほど増える、介護保険特約付きの元本保証型積立生命保険も人気です。現在お持ちの生命保険が貯蓄型なら、貯まっているお金を移行して介護保険特約付生命保険に切替えることが可能な場合もあります。
介護保険は年齢が高くなればなるほど高価な買い物になり、また、健康状態によっては加入もできなくなります。将来、日本帰国後に要介護になった場合でも、日本で現金受給できる介護保険もあります。老後を日米どちらの国か決めてない方でも、そういうタイプを選んでおけば安心ですね。日本には公的介護保険がありますが、少子高齢化の影響等で近年は自己負担額も上がりつつあります。同じ介護保険でも、保障受給額の高い米国の介護保険は、将来、日本でその保障を使うことを想定しても、とても魅力的な選択肢の一つと言えます。
ぜひ少しでも若いうち、健康なうち、安いうちに、ご検討、ご加入される事をお勧めします。ご自身が介護保険に加入する事は、大切な周りの方々に迷惑をかけない為の自己責任と言えるでしょう。リタイヤメントに関しては、ぜひ専門家に相談して、ご自身に合うものを吟味して、納得できるものを活用しましょう。
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