ソーシャルセキュリティー、介護保険、個人年金
「老後資金と聞いてもまだ具体的に考えたことがない」「リタイヤメントはまだまだ先だからもう少し年齢がいってから考えよう」「まずは子育てが終わってから準備を始めよう」そう思っていませんか? 老後の資金計画は、少しでも早く健康なうちから準備するからこそ、より多くの選択肢から選ぶことができます。老後資金計画は、私たち一人ひとりが絶対に考えなければいけない大切なプランです。
ソーシャルセキュリティー制度を
理解する大切さ
私達はソーシャルセキュリティータックスを毎月払っていますが、残念ながら、正しく理解している方は少ないです。ソーシャルセキュリティーセミナーに参加された方から、こんな話を聞きしました。
例1 長い間自営業を営み、今、公的年金の計算方法を知った方
若い頃から自営業で、なるべく自分自身の所得を減らし節税対策をしてきました。今になって年金受給額の計算方法を知り、こんなに影響があるなら若くて働ける時にもっと大きく所得申告してタックスを払い、老後の受給額を増やす努力をすればよかったと後悔しています。
例2 年が離れたカップルで、ご主人が早く受給を始めた方
もしも短命だった場合は損をすると思い、62歳から受給を始めました。でも、自分が先に亡くなった後、専業主婦の妻が受給する金額にも影響があるのを知って後悔しています。もっと制度を理解して受給開始を待てば、年が離れている妻の将来の受給額が増えたのに、と後悔しています。
受給時になってから制度を理解しても後悔することがあります。アメリカの公的年金「ソーシャルセキュリティー制度」は、若いうちから正しく理解することで、将来の受給額をより多くする事が可能です。
日本でも使える介護保険を、
健康なうちに購入しておく大切さ
自己責任の国アメリカでは、公的な介護保険制度がありません。しかし、介護施設費用は高額で、例えばナーシングホームと呼ばれる老人ホームの場合、共同部屋で月額8500ドル、個室の場合は約月額9,500ドルがかかります。(2023年、米国内平均額)アメリカで老後を迎える場合、この多大なる介護費用の備えを十分にする必要があります。65歳になってからもらえるメディケアは長期介護費用をカバーしません。
アメリカの民間保険会社が扱う介護保険には、以前は「Use it or lose it」といわれる掛け捨て型の介護保険しか存在しませんでした。しかし最近では、個人年金+介護保険、貯蓄型生命保険+介護保険、というように、様々なプランが存在します。年齢や健康状態にもよりますが、賢く使えば驚くほど増える、介護保険特約付の元本保証型積立生命保険も人気です。現在ご加入されている積立型の生命保険に貯まっているお金を移行して、介護保険特約付生命保険に切替えることが可能な場合もあります。
介護保険は年齢が高くなればなるほど高価な買い物になり、健康状態によっては加入もできなくなります。将来、日本へ帰国後に要介護になった場合でも現金受給できる介護保険もありますから、老後をどちらの国で過ごすか決めてない方は、そのようなタイプを選べば安心です。
日本には公的な介護保険がありますが、少子化の影響等で自己負担額も上がりつつありますし、備えあれば憂いなしです。ぜひ1歳でも若いうち、健康なうち、安いうちに、ご検討、ご加入される事をお勧めします。
ご自身が介護保険に加入する事は、大切な周りの方々に迷惑をかけないための自己責任と言えるでしょう。
個人年金をリタイヤメント
プランの一つとして持つ安心さ
アメリカの個人年金Annuityは、日本にはない様々な魅力的なプランが存在します。
増えた貯蓄を一括で受給する事も可能ですし、生涯受給という形でお亡くなりになるまで受け取る事もできます。ご夫婦プランなら、どちらか長生きした方が亡くなるまでの生涯受給も可能です。もちろん日本に帰国した場合は、日本での受給も可能です。
前職の401Kを放置している、また、IRAをやっているが株価が下がっていて心配、という方はいらっしゃいませんか? ご年齢によっては、お金を守る時期に入る方もいらっしゃいます。「元本保証&育つプラン」に移行するのも良い方法です。全額でなくても部分的に移動することも可能です。移行手数料はかかりませんし、移行後は、元本保証で増えていくので、安心ですね。
据え置き期間は短いもので3年からあります。使う予定のないお金を銀行に3年間寝かせておくのなら、短期個人年金プランに入れて賢く増やしましょう。1万ドル以上あれば、5%以上の固定金利保証がつく年金プランもあります。
まとまったお金を預けて育てる、毎月コツコツ貯める、元本保証で保守的に増やす、今の節税を優先したい、老後になるべく税金を払いたくない、ご状況によってそれぞれお好みやご希望のプランは違うと思います。アメリカの個人年金のAnnuityは、世界的にも長生きな日本人の方には、ぜひご活用して頂きたい金融商品の一つです。
ぜひ専門家に相談して、ご自分に合うものを吟味して有効活用しましょう。
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