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セラピーのかたち -寺尾先生-

2026.10.14

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セラピーのかたち 


 こんにちは。ベイエリアではホリデーシーズンの飾りがお店で見られるようになりました。自らの生活や人間関係を振り返る機会が増える時期です。不安定な世界情勢、気候、テクノロジーの変化など、不安をかかえているお子さんも多くいます。まわりの大人ができる限り支えてあげられるといいですね。

 メンタルヘルスやサイコセラピーは、以前に比べてずっと身近なものになり、良い変化だと感じています。心の病の有無にかかわらず、考え方や行動を改善したいと利用される方が増えました。

 個人セラピーでは、個人としての一人のクライアントを対象にワークをします。過去と現在の環境と経験、健康状態や現在の環境などを視野に入れつつ、今の悩みと将来のゴールに焦点をあて、その方のゴールに沿って紐解いていきます。ワークを進める間に別の問題が表面化することはよくあること。わたしたち人間の行動には意味があるもの。理にかなっていないものは変えていくことができます。

 カップルセラピーでは、カップル内での共通したゴールに向かってセッションを進めます。夫婦、婚約者、交際中のカップルなど、かたちはさまざま。何らかの問題があってセラピストを訪れると、まず共通のゴールを探り、プランを立てます。共通のゴールが見つからない場合は、それはそれで意味のある発見です。そこからどうしていきたいのかを探っていきます。並行して個人セラピーを勧める場合もあります。

 家族療法は、家族全体を一つのシステムとして診ます。家族メンバーにはそれぞれ役割があり、一人の行動は他のメンバーに影響を与えます。子どもの問題が夫婦の問題の隠れ蓑になっていたり、問題があるために家族が機能している場合もあります。家族という親密な関係は、不正義や暴力の温床にもなり得ます。

 いずれの場合も、変化に繋がる大きな要素は、家族や本人の本気度です。今の状況が問題だと捉え、変わりたいと強く思う。それが変化に繋がっていきます。わたしたち人間は、なにか問題がなければ現状維持や楽な道を選択するもの。変化を起こすためには気づきと努力が必要なのです。


寺尾 明希子(てらお あきこ)心理療法士

カリフォルニア州公認心理療法士、臨床ソーシャルワーカー。サンフランシスコ大学で心理学の学士号、心理学の修士号、社会福祉保健学の修士号を取得。現在はサンフランシスコ、ベイエリアで、対面とオンラインの両方で心理セラピーとコンサルテーションを提供。専門は、うつ、不安、人間関係の問題、摂食障害。家族機能不全から発生するさまざまな症状を扱う。また、問題を抱える人の家族向けのコンサルテーションも行う。

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