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冷たいものがしみる…虫歯でしょうか? - 森田先生(歯科医)

2026.08.14

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冷たいものがしみる…虫歯でしょうか?

 冷たいお水やアイスクリームを口にしたとき、「キーン」と歯がしみた経験はありませんか?「もしかして虫歯ができたのでは?」と心配になり、歯科医院を受診される方も多くいらっしゃいます。しかし、歯がしみる原因は決して虫歯だけとは限りません。

 歯がしみる症状(いわゆる「知覚過敏」)は、加齢や歯周病などで歯ぐきが下がり、歯の根元が露出してしまうことや、歯ぎしり・食いしばりによって歯へ負担がかかることで生じる場合があります。また、力を入れて歯を磨きすぎる歯みがき習慣や、酸性の飲み物・食べ物を頻繁に摂取することにより歯の表面が少しずつすり減り、刺激を感じやすくなるケースも少なくありません。

 一方で、もちろん虫歯が原因となっている可能性もあります。初期の虫歯では冷たいものや甘いものがしみる程度ですが、進行すると温かいものでも痛みを感じたり、何もしなくてもズキズキと激しく痛むようになることがあります。このような状態まで進行してしまうと、歯の神経の治療が必要となる場合もあり、できるだけ早めの受診が大切です。また、「数日前から急にしみるようになった」という場合でも、必ずしも重症というわけではありません。歯の表面に小さな傷がついていたり、一時的な知覚過敏であることも少なくありません。その場合は、適切な薬を塗布したり、知覚過敏用の歯磨きペーストを使用したりすることで改善が見込めるケースもあります。「しみるから」とそちら側の歯を避けて食事をしたり、冷たいものを極端に控えたりするだけでは、根本的な原因の解決にはなりません。症状が数日以上続いている場合や、以前よりも痛みが強くなってきたと感じられる場合は、一度歯科医院にて原因を調べてもらうことをおすすめします。

 歯がしみる原因は、一人ひとり異なります。それが虫歯なのか、知覚過敏なのか、あるいは別の要因なのかを正しく診断することで、必要以上に歯を削ることなく最適な治療を行うことができます。「少ししみるだけだから大丈夫」と我慢せず、少しでも気になる症状があれば早めにご相談ください。それが、お口の健康を末永く守るための大切な第一歩となります。


森田耕平(もりた・こうへい) D.D.S.

2005年のUC Berkeley大学卒業。2009年、ニューヨーク大学歯学部卒業。2010年からニューヨーク病院で研修を開始。口腔外科、審美歯科、小児歯科、インプラント治療について研究を重ねる。ICOI(International Congress of Oral Implantologists)、ITTI(International Team of Implantology)のメンバー。2012年クパチーノで開業。 

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