初夏の味覚お出かけ特集　ーTakara Sake USAー

2024.05.15

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夏の味覚お出かけ特集

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初夏の味覚お出かけ特集　ーTakara Sake USAー
バークレーで酒テイスティング

フーディー注目のスポットであるバークレーは、ブリュワリーやワイナリーが軒を並べるとても居心地の良い街。この場所で、40年以上にわたり酒造りを続けている米国宝酒造を紹介しよう。

酒ミュージアム

　人気のショッピング街「フォース・ストリート」の中心からユニバーシティ・アベニューを越えた一角に、一際目立つ「松竹梅」のサインのある建物が米国宝酒造の工場だ。1983年より地元の水と米にこだわった酒造りを行っている。また、日本の伝統的な木造建築にヒントを得て、工場の広々とした空間に水・風・木・土を融合させたテイスティングルームとミュージアムが併設されているので、一度は訪れてみたい。コロナ前は、年間1万人以上の来場者があったという。酒ミュージアムでは、複雑な酒造りの工程を詳しく学んだり、19世紀の蔵人が酒造りに使っていた本物の木樽など、貴重な道具も見ることができる。古くから酒造りがどのように行われていたかを体験することができる場所で、子どもも大人も楽しめるはず。

テイスティング

　明るく開放的な雰囲気で、日本の伝統美と現代的な空間感覚を融合させた、芸術的な造りのテイスティングルームも酒好きには外せないスポット。バークレーの地酒として評判の「REI（玲）」やアメリカ産「純米大吟醸」など、さまざまな清酒を試飲できる。5種類の清酒を味わうことのできるテイスティングコースは20ドルと、気軽に楽しめるのも魅力的。グラスは6ドルから12ドルほど。同じ純米酒でも、冷やして、燗で、常温でと、飲む温度で味の変化を体験できるなど、お酒のレクチャーを受けながらの試飲はとても楽しいはず。なお、試飲したお酒はその場で購入も可能。現在は、木、金、日曜日で予約制となっている（購入は予約の必要なし）。

「生原酒」試飲イベント

　バークレー工場のみで購入やテイスティングができる松竹梅純米生原酒「生」は、賞味期限が製造後5日間と極めて短く、とても貴重。不定期でイベントを行っているが、次回の試飲イベントは、5月23日（木）、24日（金）の2日間となる。このイベントに関しては、予約なしでも参加が可能だ。また、地元バークレーにある一部のレストランでも期間限定で販売される。搾りたての味わいが堪能できることはなかなかないので、この貴重な機会にバークレー産の地酒を存分に楽しみたい。

「チューハイ」が新発売

　この春、遂に「チューハイ」がアメリカでも新発売。1984年に登場して以降、「缶チューハイ」という名前で爆発的なブームになり、日本では現在もさまざまなチューハイが市場に出回っている。焼酎ハイボールの略語ということを知らない人もいるほど、「チューハイ」という言葉が浸透しているが、宝酒造がチューハイの生みの親。この新商品は、アメリカ向けに日本で作られ、焼酎をベースにした定番のレモンのほか、白桃、りんごの3種類のフレーバー、飲み切りサイズの12オンス缶での販売となる。ベイエリアでも、すでに日系スーパーの店頭にも並び始めており、「これが本物のチューハイ」と食品業者など関係者からもとても評判が良い。アメリカでもチューハイブーム到来の予感がする。

新社長が就任

　今年の4月より米国宝酒造の新社長として蓮實（はすみ）氏が就任した。同氏は、1997年に入社後、セールス、商品、宣伝、経営企画とさまざまな部門を経験し、今回が初の海外赴任となる。「日本の価値観に基づいたトラディショナルなSakeの拡大を進めるとともに、アメリカならではの価値を取り入れたイノベーティブなSakeの開発と浸透を通じてTakara Sakeのファン層の拡大を図り、和酒・日本食文化の浸透をアメリカで進めていきたいと考えております」と抱負を述べた。