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一般常識? -矢野文子先生(小児科医)

2025.04.02

配信

一般常識? 

 患者さんから時々あれ?と思うような質問があります。一般的によく聞く内容でも医学的には間違っていることも多いので、今回はそんな中から毎週のように患者さんに話している事柄を列記してみました。


1. 予防接種をしたらお風呂に入れませんか?

 接種後も体調に変化がなければ、お風呂に入ったり運動したりと普段通りの生活をして下さい。ただし、副反応と思われる発熱や倦怠感がある時は、体力の消耗を避けるために入浴せずに安静に過ごしましょう。


2. 耳の掃除をする

 耳の中を診察をする時に、あまり掃除していなくてすみません、と言う患者さんがいます。ですが、耳掃除をしない事が正しいのです。耳掃除をすればするほど耳垢が産生され、つまったり傷がついたりと良いことありません。綿棒や耳かきなどは耳の中に入れずに、気になる人は耳の穴の入り口だけティッシュで軽く拭くか、耳垢がたまりやすい人は市販の耳垢取り専用の点耳薬を使いましょう。


3. 鼻血の時には鼻の穴にティッシュをつめる

 鼻血が出たのでティッシュを鼻に詰めました、という話をよく聞きます。そうすると確かに鼻血は止まりますが、そのティッシュを取り出す時にまた出血しやすくなるだけでなく、見た目も悪く息苦しいです。鼻血が出たら鼻の外から鼻の穴をつぶすようにして圧迫止血をして下さい。


4. 発熱したら布団をかぶって汗をかいて熱を下げる

 発熱初期に寒気がする時には布団をかぶってもいいのですが、その後高熱が出て体が熱くなったらどんどん冷やしましょう。高熱時に汗をかくほど体を暖めてしまったら、小さいお子さんの場合は脱水や熱性けいれんを起こしやすくなって危険です。また、今の状態を診てもらいたいから、と高熱の子どもにわざわざ解熱剤を飲ませずに受診される方が多いのですが、これもやめましょう。辛ければ積極的に市販の解熱鎮痛剤をお使いください。医師には解熱剤を何時に使ったか伝えるだけでいいのです。また、日本で市販されている解熱剤は量が少ないことが多いので、かかりつけ医に解熱剤の量や飲ませ方を聞いておくといいでしょう。


矢野文子(やの・あやこ)医師
東邦大学医学部卒業。日米小児科学会会員。米小児科認定医。旧日本小児科学会認定医。東邦大学第二小児科学教室に所属して東邦大学付属大橋・大森病院や国立精神・神経センター武蔵病院勤務等を経て、ニューヨークのコロンビア大学医学部に研究留学のため渡米。数々の試験や研修の後、2003年にベイエリアに移住し日本ベイクリニックに小児科医として勤務。医学博士号取得。NY州とCA州の医師免許あり。 

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