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長引く咳はぜんそくかもしれません -柏先生(小児科医)

2026.04.01

配信

長引く咳はぜんそくかもしれません

 今年に入ってから、ぜんそくの症状があるお子さんが多いです。今までそのようなことが一度もなかったお子さんでも、咳(せき)がひどくなったり、長引いて夜も起きてしまったりすることがあったら、ぜんそくを疑ってもいいのかもしれません。今回はぜんそくの症状と受診のタイミング、治療についてお話しします。

 よく聞かれる症状は、風邪の時にすごくひどい咳が出る、風邪が治っても長く咳が続く、夜間/特に明け方の空咳、運動の時にコンコン咳が出る、咳のしすぎで吐いてしまう、などです。ひどくなると肩やお腹を使って苦しそうに息をしているお子さんもいます。ぜんそくというと「ゼーゼー」という喘鳴が有名ですが、実は喘鳴が聞こえるお子さんはそんなに多くありません。夜に症状が多いので昼間はケロッとしているお子さんもいます。診察になると肺の音が正常なお子さんもいます。なので、ぜんそくの診断は問診に頼るところもあります。お子さんがどんな時にどんな咳をしているか、ぜひよく観察してみてください。

 ぜんそくは肺に炎症がおこり、気道がせまくなって呼吸がしにくくなる状態です。ウイルス性の感染症、つまり風邪によって炎症が起こるのが最も一般的ですが、さまざまなトリガーがあります。今年は寒暖差が激しく花粉も多いので、ぜんそくになりやすいのかもしれません。大気汚染なども原因の一つとされています。体質も関係します。アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、花粉症と関連性があり、家族歴があるとリスクが高くなります。

 ぜんそくの治療は、吸入薬が一般的です。狭くなった気管支を広げてくれるお薬や、肺の炎症を抑えるステロイド剤を使うことで呼吸が楽になります。ひどくなると経口のステロイドや、入院が必要になることもあります。ぜんそくは放っておくと、睡眠の質が悪くなったり、運動が苦しくてできなくなったり、日常生活に支障がでますので、咳が気になったら早めに受診することが大事です。お子さんがずっと咳をしていると家族もいつの間にか慣れてしまって、なんとも思わなくなることもあります。もし長引く咳がありましたら、これを機会に医療機関で相談してみてください。


柏雪子(かしわ・ゆきこ)医師
アメリカ小児科学会認定医。茨木県出身。日本の高校卒業後渡米し、南カルフォルニアのロマリンダ大学医学部、同大学小児科の研修を修了する。ロングビーチ、サクラメントでホスピタリスト(病棟勤務医)の経験を経て、2015年3月より日本ベイクリニックに勤務。

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