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SF太鼓道場 田中誠一氏が最後のパフォーマンス

2025.11.18

配信

 北米和太鼓界の第一人者として知られるサンフランシスコ太鼓道場創設者・田中誠一師範の“最後のパフォーマンス”が11月15日、マウンテンビュー仏教会で行われ、500名を超える観客が集まった。
 1943年東京生まれの田中氏は67年に渡米し、舞台芸能や武道を幅広く修め、68年、北米初の本格的な太鼓道場をサンフランシスコで設立した。以来、日米をつなぐ文化の架け橋として、半世紀以上にわたり太鼓の普及と後進育成に尽力。2001年には米国で人間国宝に値する「ナショナル・ヘリテージ・フェローシップ」を受賞するなど、その功績は高く評価されてきた。今回の公演では、道場発足初期から共に活動を続けてきた秋山乃助氏との共演が数年ぶりに実現。約10分間にわたり「鬼太鼓」を披露し、力強くも緊張感を帯びた舞台が会場を包み、長年刻んできた二人の深い絆を印象づけた。他にも、子ども達による演奏に加え、日本を含む各地から太鼓演者が参加し、世代と地域を越えた太鼓文化の広がりを示した。
 会場には、在サンフランシスコ日本国総領事の大槻耕太郎氏や、マウンテンビュー市長エレン・カメイ氏も来場。観客とともに田中氏の功績を称え、惜しみない拍手を送った。田中氏は本誌インタビューに対し、「これが最後のパフォーマンスになる。ありがとう」と涙声で回答した。なお、チャリティーとして行われた本公演の収益は、太鼓道場の今後の活動継続に充てられる予定だ。

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