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【医療】90歳に向けての養生

2026.07.15

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【医療】90歳に向けての養生



サプリや漢方薬は賢く使う

 どんな薬でも代謝されて体外に出ていく際に腎臓の負担になります。歳をとると腎臓がだんだん弱くなり、弱った腎臓をもとに戻す薬はあまりないので、腎臓を大切にするのが健康長寿に重要です。サプリや漢方薬も腎臓に負担をかけるという意味では薬と同じ。ボディビルダーがプロテインパウダーの取り過ぎで腎臓を悪くしたり、高齢者が脚のつり予防に毎日芍薬甘草湯を飲んだり、腰痛に湿布(経皮吸収型鎮痛・抗炎症剤)を毎日使っていたら腎臓の数値が悪化したり、というのはよく聞く話です。タンパク質はプロテインパウダーではなく食事から取れば過剰摂取を防げます。サプリは必要なものだけ、量を取り過ぎないよう注意しましょう。多くの日本人にとっては平均的なアメリカ人が取る量は多すぎます。漢方薬に使われる生薬のうち甘草(licorice)は特に腎臓への影響が大きいので注意が必要です。約7割の漢方薬には甘草が入っているので、必要な時には飲んで治ったらやめるといった使い方が理想的で、大量に長期間飲み続けるのはお勧めできません。

鍼灸で薬を減らす

 そうは言っても痛くてどうしても薬がやめられない、という方には鍼灸もお勧めです。鍼灸は炎症を鎮め、血行を良くします。痛む頻度や程度が鍼灸治療で減っていけば薬の量を減らすことができます。針を刺さない耳ツボ治療や、日常生活で繰り返し使うために起こる継続的なけがには針シール(先の尖っていない長さ0・3ミリの針にシールがついたもの)を使用するなどの方法もあります。

賢い貯筋

 歳をとると筋肉が減ってきます。そうなる前に筋肉を増やしておく「貯筋」は健康長寿にとても良いことです。筋肉は糖や水分の貯蔵や体温調節の役目も果たしているので、筋肉量が多いと温度変化や病気に負けにくい体力のある体になります。貯筋のためには適量のタンパク質摂取と運動が必要ですが、50歳を過ぎたら筋トレで関節を壊さないよう注意しないと後悔することになります。筋肉を鍛えるために関節の曲げ伸ばしを繰り返すと関節がすり減って痛み、日常生活にも支障が出ます。そうならないためには関節の角度を保持したまま筋肉に負荷をかけるアイソメトリック・エクササイズが安全です。また運動で筋肉や骨に刺激が伝わると、筋肉や骨からマイオカイン、オステオカインといったホルモンが分泌され全身の炎症を抑え新陳代謝を促進するので、健康長寿の助けになります。運動は一人でやるより誰か仲間がいるとさらに健康長寿につながります。それは精神・頭の健康にもつながるからです。歳をとると今まで頼りにしてきた年上の人々は先に逝ってしまいます。自分より若い人々と仲良くできるといいですね。

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