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口臭(ハリトーシス)原因・影響・対策 - 森田先生(歯科医)

2026.01.14

配信

口臭(ハリトーシス)原因・影響・対策

 口臭(医学的にはハリトーシスと呼ぶ)は、多くの人が経験する身近な問題です。一時的な口臭は誰にでも起こり得ますが、慢性的な口臭は口腔内や全身の健康状態を反映している場合があり注意が必要です。また、口臭は対人関係や心理面にも大きな影響を及ぼすことがあります。

 口臭の最も一般的な原因は口腔内にあります。口腔内の細菌が食べかすや剥がれ落ちた粘膜、たんぱく質を分解する過程で、揮発性硫黄化合物と呼ばれる臭いの原因物質が発生します。特に舌の表面は細菌が付着しやすく、舌苔は口臭の大きな原因となるため、歯磨きだけでなく舌の清掃も重要です。歯周病も慢性的な口臭の原因の一つです。歯肉炎や歯周炎では、歯周ポケット内に細菌が増殖し、炎症や組織破壊が起こります。これにより独特の不快な臭いが発生し、通常の歯磨きでは改善しにくくなります。歯周病による口臭は、歯科での専門的な治療が必要です。また、唾液の分泌量が減少するドライマウスも口臭を悪化させます。

 そして、必ずしも口腔内だけが原因とは限りません。副鼻腔炎や後鼻漏、扁桃結石、呼吸器系の感染症などが原因となることもあります。消化器系の問題が直接の原因となることは比較的まれですが、逆流性食道炎などが関与する場合もあります。さらに、糖尿病や肝疾患、腎疾患などが口臭として現れることもあり、原因不明の口臭が続く場合には総合内科での検査も重要です。

 社会生活において、口臭が心理的な負担となり、本人の自信喪失や対人関係のストレスにつながることがあります。自分では気づきにくい点も問題を複雑にしています。口臭対策の基本は、正しい歯磨き、デンタルフロスの使用、舌清掃を含む適切な口腔清掃です。定期的な歯科検診により、歯周病や虫歯を早期に発見・治療することも重要です。十分な水分摂取、禁煙、口臭を強める食品の摂取を控えることも有効です。洗口液は一時的な効果はありますが、根本的な治療の代わりにはなりません。

 口臭の悩みは非常に一般的でありながら、適切なケアと治療によって改善可能な問題です。放置せず、口腔内および全身の健康状態を見直すことが、快適な生活と自信の回復につながります。


森田耕平(もりた・こうへい) D.D.S.

2005年のUC Berkeley大学卒業。2009年、ニューヨーク大学歯学部卒業。2010年からニューヨーク病院で研修を開始。口腔外科、審美歯科、小児歯科、インプラント治療について研究を重ねる。ICOI(International Congress of Oral Implantologists)、ITTI(International Team of Implantology)のメンバー。2012年クパチーノで開業。 

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