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JAL 国際線就航70周年

2024.02.13

配信

 日本航空(JAL)が1954年に初の国際線、東京(羽田)= ホノルル = サンフランシスコ線を開設してから、2月2日で70周年を迎えた。前日の2月1日には、サンフランシスコ国際空港内で記念式典を行ったほか、2月2日にはサンフランシスコ=東京(羽田)便の搭乗ゲート前に、在サンフランシスコ日本国総領事の大隅洋氏、サンフランシスコ市代表としてマーク・チャンドラー氏が駆けつけ、挨拶を行った。また、同社客室乗務員も所属するダンスチームが見事なダンスを披露して節目の祝いに花を添えた。  


1951年10月に日本国内線の運航を開始したJALは、約2年半後の1954年2月2日、日本企業として戦後初めて国際線を開設した。初便となった当時の機材は、プロペラ機のダグラスDCー6B型機。東京からサンフランシスコ間の所要時間は31時間を要したという。また、就航から約2か月間は、デラックスクラス(現在のファーストクラス)のみの36席で、片道運賃は650ドル(234,000円)だった。  

就航70周年を祝う同式典には、多くの日系コミュニティ関係者や日系企業のリーダーが集まったほか、日本からは同社常務執行役員のレゲット・ロス氏が来米し、挨拶を述べた。また、会場入り口では、高橋サンフランシスコ支店長をはじめ客室乗務員らが当時の制服を着用して来場者を出迎え、記念撮影に応じていた。  

サンフランシスコ市国際貿易部長のマーク・チャンドラー氏は、「ジョン万次郎が日本人として初めてアメリカ・サンフランシスコに来て以来、多くの日本からの移民が船に乗ってサンフランシスコに来ました。このような歴史の中で、70年前にJALが初めて飛行機で日本からサンフランシスコ間を運航したことは、とても大きな出来事でした。それから70年の間、コミュニティのために貢献してこられた」と挨拶した。また、祝辞を述べた大隈総領事は、「サンフランシスコは、『The gate for the Japan to the world』です。勝海舟、福沢諭吉もサンフランシスコに来て、そして世界に飛び立っていった」とサンフランシスコが日本において重要な場所であることを紹介した。  

記念便となった2月2日発のサンフランシスコ=東京(羽田)JAL1便の搭乗ゲートは、70周年を祝うバルーンなどが飾られ華やかな会場に。空港関係者の祝辞の後には、1990年代にJALのTV CMで使われたジャネットジャクソンの『リズム・ネイション』の曲に合わせて、同社ダンスチームによるダンスも披露された。この日、出張でサンフランシスコを訪れていた会社員の虫賀さんは、「チケットを購入した際は、全く記念便ということを知りませんでした。記念すべき便に搭乗し、そしてイベントに立ち会うことができたのはラッキーですね」と感想を語ってくれた。


その後、同便はほぼ満席となる約231名の乗客を乗せ、JAL関係者や空港職員に見送られる中、東京に向かってサンフランシスコ国際空港を離陸した。



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