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【資産】生命保険は 「守る」から「使う」時代へ

2025.07.16

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【資産】生命保険は 「守る」から「使う」時代へ


生命保険といえば、これまでは「万が一のときに家族を守るもの」という認識が一般的だった。だが近年では、そうした役割に加え、自分自身の老後や医療・介護への備えとして“使う”ための保険という新しい考え方が広がりつつある。特にアメリカでは、保障と資産形成の両方を兼ね備えた保険や個人年金が注目されている。  

背景にあるのは、人生100年時代といわれる現代において、「寿命」だけでなく「健康寿命」や「資産寿命」も意識しなければならないという現実だ。医療の進歩によって長生きできるようになった一方で、老後の生活資金が足りなくなるというリスクも同時に高まっている。長く生きる時代において、資産をどう守り、どう増やすか。そこで、アメリカで注目されているのが「使える生命保険」と「個人年金」である。  

たとえばアメリカの生命保険には、「リビング・ベネフィット」と呼ばれる仕組みがある。これは、がんなどの重大な病気にかかったときや、余命が1年以内と診断されたときに、生きているうちに保険金の一部を受け取ることができるというものだ。治療費や介護費用として自由に使えるため、老後の備えとしても非常に有効だとされる。  

さらに、生命保険は貯蓄手段としても活用できる。積み立て型の保険では、運用益が非課税で再投資され、長期的に見て大きなリターンが期待できる。保険料の支払いも柔軟に調整できるため、収入の増減に合わせて無理なく積み立てを続けられるのが特徴だ。  

一方、老後資金の柱として人気を集めているのが「Annuity(個人年金)」と呼ばれる商品だ。これは、まとまった資金を預けることで、将来定期的に年金として受け取ることができる仕組みで、元本保証や利率保証がついているものも多い。さらに、積立時にボーナスが付くプランや、金利が下がっても元本が減らない「リロッキング機能」があるタイプもあり、安定志向の人にはうってつけだ。  

加えて、アメリカ政府が提供する個人年金制度であるIRAやRoth IRAも見逃せない。前者は拠出時に税控除が受けられ、後者は引き出し時に非課税となる。いずれも運用益は非課税で積み立てができ、50歳以上なら年間8000ドルまで積み立て可能と、老後に向けた準備に適している。  

金融の世界では「分散・長期・積立」が成功のカギと言われるが、それを実現する手段として、生命保険や年金を活用することは理にかなっている。単なる保障ではなく、自分の将来に向けて計画的に「使う」保険へ。これがアメリカで広まりつつある新しい保険の常識だ。老後の生活を、より安心して、より自分らしく生きるために。これからの保険選びには、「守る」だけでなく「育てる」「使う」という視点が不可欠である。


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