東京に本社を構える三菱UFJファイナンシャルグループの米国部門が、サンフランシスコ市の金融街に所有する22階建てのオフィスタワーを約8割引きの価格で売り出した。350 California St.にあるビルは、2019年には3億ドル相当の価値があると評価されていたが、入札は6000万ドルからと見られている。1976年築のビルは延べ床面積合計29万7600平方フィート。主要テナントであるユニオン銀行がほぼ退去したことにより現在75%が空室となっている。またビルの購入者は新しいテナントを誘致するため、内部改装に更に5000万ドルが必要と見られている。三菱UFJは2021年にも同ビルを売却しようとしたが、入札が2019年度の推定評価額の60%である1億8000万ドルを超えなかったため、売却を取り下げた。