サンフランシスコとサンマテオに道場を構えるワールド大山空手。世界中に道場生を抱える大山空手の「武から入り徳に至る」をモットーに、初心者、子ども、女性から黒帯の所有者まで幅広 く生徒を指導。毎年主催する注目の「ファイターズカップ」も、コロナの影響で2020年以降キャンセルされていたが、今年は3年ぶりに再開した。今回は、2023年の1月からお子さんの光（こ う）くん（10歳）、礼（れい）くん（9歳）、快（かい）くん（6歳）を道場に通わせている富永多真枝（たまえ）さんにお話を伺った。

丁寧な指導とフレキシブルな日程　

空手は、フォスターシティーで市のパークス＆レクリエーションが提供するクラスがあり、面白そうだなと思い始めました。子ども達はいつも元気に通っていたのですが、引っ越しとコロナの影響で一度やめてしまいました。その後も空手をさせたいという気持ちがずっとあり、今住んでいる家から通える道場を昨年末から探していたところ、大山空手を見つけました。さっそくサンマテオ道場の体験クラスに参加させてもらい、挨拶や準備体操をしっかりする様子や、生徒さんが丁寧に教えてもらっている姿を見て、楽しく色々と学べる環境だと安心できたので、通うことに決めました。また、クラスが平日2回と土曜日に1回あり、自分達の都合に合わせてどのクラスでも参加できるというフレキシブルなスケジュールが、他の習い事をしている私たちにはとても助かりました。日本語のみの指導かと思っていましたが、日本語と英語をバランス良く使って指導されていることも良いと思いました。

挨拶から技まで厳しく優しい指導　

稽古は子ども45分、大人1時間です。まず、皆で正座をして始まりの挨拶、掛け声に合わせて準備体操をします。その後は、基本、型の稽古、バッグやミットなどを使って蹴りや突きの練習をします。個人でレベルが違うので、師範がその子のレベルに合わせて指導をしてくれます。小さい子ども達のクラスでは、楽しく元気にみんなで稽古をし、大きい子ども達のクラスではより真剣に、でも笑いも混ざりながら、厳しく優しく指導してくれます。稽古の最後には師範もしくはクラスの生徒同士で組手をし、稽古で習った技を練習・実践します。それぞれの技の目的やどのように使ったら良いのかをきちんと説明してくれるので技が身に付きます。稽古の終わりは、始めと同じように黙想ときちんと挨拶をして終わります。

大会ならではの緊張感や達成感を経験　

今年の3月にベルモントで開催された大山空手主催のトーナメント「ファイターズカップ」に3人で出場しました。大人から小さい子どもまでたくさんの選手が参加し、ラスベガスからはるばる出場している道場もありました。当日は多くの出場者と応援の方々で盛り上がり、和太鼓のパフォーマンスも好評でした。試合前の選手の真剣な表情や緊張感は、いつもの稽古とは全く違っており会場にパワーを感じました。長男、次男ともに最初は緊張している様子でしたが、試合が始まると一気に真剣な表情になり、負けないぞ！ という強い意思が感じられ、親としても頼もしく嬉しい気持ちになりました。また三男は初めての試合だったこともあり、試合後は悔しくて泣きそうでしたが、次回の目標ができたようでした。そして、トロフィーやメダルをもらえたことも とても喜んでいました。日常ではなかなか味わえない緊張感や達成感を感じられたので、親子ともに良い思い出になりました。

仲間同士の交流も魅力　

大山空手は、道場に通っているうちに段々と生徒同士がお友達になり、また親同士も仲良くなっていく、温かいところです。また、年間の色々なイベントを通して、サンマテオだけでなく、サンフランシスコ道場の生徒とも交流があることも魅力だと思います。今後は、「継続は力なり」とあるように、なるべくクラスに参加し、少しづつでも技や型を身に着けていければ良いかと思います。そして、自分に自信を持ち、精神的・体力的にも強くなって欲しいです。