サンマテオ日本学園　宮口 真智子 先生

1919年創立のサンマテオ日本学園では、キンダーから 12年生までの生徒が日本語と日本文化を学んでいます。 今回は同校でK-1クラスを担当する、着物姿が素敵な宮口先生にお話を伺いました。

どんな子ども時代でしたか？

両親は教育熱心で明るい子に育ちました。事あるごとに質問するので、祖母を始終困らせたそうです。ある日突然祖母は「答えは全てここにある」と言わんばかりに本棚を指さしました。百科事典には色々な事が載っていたのでしばらくは楽しかったのですが、そのうち外で遊ぶ皆の楽しそうな声に惹かれて、再び表に飛び出しました。

 教育の仕事を目指したきっかけ 　

制限が多い学校での授業が毎日同じ事の繰り返しのように思えたので、のびのび、いきいきと学習できるカリキュラムを楽しめる授業があればと思いました。そして教育者の夫が楽しく教鞭を執る姿を見て、先生が楽しく教えれば生徒たちも楽しくなるのだと知り、学校が楽しく大好きな空間になるようにしてあげられる教師になりたいと思うようになりました。

 生徒たちと向き合う中でのこだわり 　

楽しい授業ができるように、また学習の成果が一目でわかるようにしています。嫌な事でもできたらご褒美、嫌いな事が好きになります。次第に挑戦する事が楽しくなります。色々な事にも臆せず取りかかれる子は必ず成長します。学習の楽しさ、助け合う事の意味、そして挑戦する事へのスリルと満足感が味わえる学園であってほしいです。

 子ども達の両親に向けて 　

「好きこそ物の上手なれ」成長とともに好きな事からできる事、したい事が広がっていきます。子どもは親を見ているので、言われた事ができずに親が不機嫌なのを感じ取り、劣等感を抱きます。しかし、できる事したい事をして自信をつけると、未知への好奇心と踏み出す勇気が生まれます。助け合う心の余裕ができ、意欲がわきます。人生の成功は楽しく心豊である事だと信じています。

 今後の目標 　

一人でも多くの方が日本語や日本文化に精通し、未来に繋げていってほしいです。サンマテオ日本学園では子どもたちが毎週楽しく学習でき日本に興味を持ち、日本の内外から関わっていってほしいと望みます。また学園の外でも日本伝統の着物文化を広げていきたいと思います。

サンマテオ日本学園
【住所】2 S Claremont St., San Mateo, CA 94401
【電話】650-576-4164
【ウェブサイト】www.sanmateonippongakuyen.org/home