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「女性の一生と地域の健康に寄り添いたい」ー 小谷 祥子

2021.10.07

配信

USCF大学院卒業後、現在は女性専門のナースプラクティショナー(診察ができる看護師)として外来クリニックで働く小谷さん。自身のアメリカでの経験から、女性と地域をサポートする団体「ウィコラ」代表としても活躍する彼女に、ここでの暮らしについて伺いました。


ベイエリアに住むことになった きっかけ  

最初の渡米は日本の大学在学中にオレゴンに1年交換留学をした時。卒業後ロスで3年働き、その後日本に帰国し高校で英語を教えていました。その時に近くの中学で英語を教えていた夫と出会い、結婚してミシガンに引っ越しました。夫がスタンフォードの大学院生になった2006年からベイエリアに住み始めました。

 ベイエリアの印象  

アジア人として日本人として女性として親として、住みやすいです。日本語で話せる友達がいることや、日本食材が簡単に手に入るのも有難いです。ソーシャル・ジャスティスという観点からは、社会貢献意識の高い学生が集まるサンフランシスコの大学院で医療を学んだことは大きな財産となりました。

 自分の専門分野について  

今年の5月から女性専門ナースプラクティショナーとして外来クリニックで働いています。ナースプラクティショナーとは診療ができる看護師です。いわゆる「婦人科」で女性の一生の健康を診ることが主ですが、男性生殖器官のトラブルやジェンダー・アファーミング・ケアも行います。

その道に進むことになったきっかけ  

アメリカでお産をしましたが、新生児死や産後出血、偏見・差別など、産後トラウマを経験しました。他にも異文化で大変な思いをしている人がいるかもしれないと、まず出産ドゥーラになりました。非医療者であるドゥーラとして活動するうちに、次第に医療者になりたいという気持ちが芽生えました。

英語で仕事をするということ  

週5日、英語で診療しているので、ずいぶん英語は上達したように感じます。1対1のコミュニケーションは、わからないことをすぐ確認できるので問題ないのですが、グループでの会話はすぐ聞き返せない時もあり、集中力を持続させるのが大変です。読むのは一番苦痛で英語がパッと目と頭に入ってこないので時間をかけます。

英語で失敗したエピソード  

英語の失敗もたくさんありますが、どちらかというと日本的な「謙虚さ」で、自信がないと解釈され、能力評価が低くなるということは何度も経験しました。

英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?  

英語がネイティブでないことはもちろん、年齢・文化の違い・子育て中などからくるインポスター症候群がなかったら、助産師・ナースプラクティショナーのプログラムと同時に合格していたメディカル・スクールに入学を決め、家庭医になっていたかもしれないと思ったことはあります。ただ、今も似たような仕事をさせていただいているので、この道を選んで良かったと思っています。 

あなたにとって仕事とは?  

幸運にも、社会システムの周縁にいる人たちへの医療ケアができるという恵まれた環境におり、自分の幸せにも大きくつながっていると感じています。 

生まれて初めてなりたいと思った職業  

中学の時、洋楽を聞くのが好きで、英語の歌詞を湯川れい子さんが翻訳されているのを見て、翻訳家になりたいと思いました。 

いまの仕事に就いて いなかったら  

恵まれたことですが、これまで自分がやりたいと思ったことは、ほぼ挑戦してきました。多くの失敗や挫折も含め全ての経験が、信頼する地域活動「ウィコラ」の仲間との出会いや、やりがいのある今の仕事につながっていると思います。今の仕事に就いていなかったら、ということは考えられません。 

乗っている車  

2006年のトヨタ・カムリ。走行距離22万マイル以上で、いつ壊れるか時々心配になります。 睡眠時間・起床時間・就寝時間  早寝早起きで合計6時間ほど。更年期で眠りには苦労しています。 

休日の過ごし方  

ボランティア地域活動「ウィコラ」の取り組み、友達や仲間との散歩・お茶、子どもと映画鑑賞やボードゲーム、家族でファーマーズ・マーケットで買い物、外食などです。 

 最近日本に戻って驚いたこと  

昨年末ベイエリアで紅白の録画を見た時に氷川きよしさんが自分らしく大変身されていたこと。 

 現在のベイエリア生活で不安に感じること  

コロナの影響でベイエリアでもアジア系の高齢者や女性への暴力行為が報告され、大きい街を一人で歩く時は不安になることがあります。 

 永住したい都市  

ベイエリア 

 5年後の自分に期待すること  

地域活動「ウィコラ」は仲間とともに10年続けていますが、5年後も女性と地域をサポートする活動を継続し15周年を迎えていたいです。これまでは妊娠・出産・産後が主な内容でしたが、子育てや更年期、グリーフケア、死も視野に入れ、女性の一生と地域に寄り添う取り組みをコツコツ展開できればと願っています。セルフケアや仲間を大事にしながら、できることをできる時に楽しみながら、というスタンスで息の長い活動にしたいと思っています。 

 最近読んだ本  

この10年間ほぼ教科書と論文しか読んでないですが…「Critical Race Theory, Race Equity, and Public Health: Toward Antiracism Praxis」は医療・健康に関わる人は必読論文です。 

 自分を動物にたとえると? なぜ?  

猫。基本ひとりと家にいるのが好きで、我が道を行くところ。 

 座右の銘は?  

前述の論文に出てくる「Centering in the margins」。社会の周縁に置かれている人たちが健康で幸せになるシステムを構築することで、社会全体が健康で幸せになるという考え方です。

プロフィール

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Shoko Odani

 1973年滋賀県生まれ。教員・広報・通訳翻訳者・出産ドゥーラなどを経て2020年UCSF大学院修了後、女性専門ナースプラクティショナーとして外来勤務。2010年から「ウィコラ(wecolla.org)」の創設者・代表として仲間とともに女性の一生と地域の健康に寄り添う活動に取り組む。4児の母。

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