BAYSPO 特別インタビュー　- ドラマー YOYOKAさん-

アーティスト、ドラマーとして音楽活動をするYOYOKAさん。8歳の時に演奏動画が拡散され一躍有名になった彼女は、昨年、北海道からオークランドに家族で移住した。13歳の現在、ロックの本場、アメリカ西海岸での活動や今後についてお話を伺った。

2009年10月12日生まれの13歳。北海道石狩市出身。趣味で音楽活動をしていた両親の音楽スタジオで1歳半からドラムを始める。2018年(8歳)に演奏動画が世界中で拡散され、TV番組『The Ellen DeGeneres Show』に2度出演。Newsweek日本版「世界が尊敬する日本人100」に9歳で選出。世界的なドラム関連サイト「ドラマーワールド」の「世界TOP500ドラマー」に11歳で選出など、数々の世界史上最年少記録を更新。世界的楽器メーカーPearl、Zildjian、VIC FIRTHとも最年少エンドースメント契約を果たす。世界で活動するため2022年9月に家族で渡米、現在はオークランドに在住。

ドラムを始めたきっかけは？

両親が趣味で音楽活動をしていて、自宅に音楽スタジオがありました。そこにいろんなバンドの人が演奏しているのを、1歳の私はずって見ていたんですが、何故かいつもドラムに近づいていってじっと見ていたようで、両親がそれに気がついて私をドラムに座らせてくれたのがきっかけだったみたいです。私自身は覚えていないです。そのあと、4歳からライブ活動を開始しました。5歳で家族バンド「かねあいよよか」を結成して、今も家族で演奏活動を続けています。数字や日本語を覚える前に始めたドラムは私にとって第一言語で、自分の感情を表現できるコミュニケーションツールです。

 影響を受けたアーティストはいますか？ 　

特にいませんが、プリンスみたいに1人でいろんな楽器を演奏して、作品を作れるアーティストになりたいです。

いつから渡米を意識していましたか？ 　

8歳の時に、Led Zeppelinの『Good Times Bad Times』をカバー演奏した動画がアメリカのNBC、NPR、ローリングストーン誌やビルボードなどで特集され、活動の場が世界に広がりました。その時、アメリカのミュージシャンの方にも褒めていただいたので、少し意識してました。ビザの取得もその辺りから考え始めましたが、そのあとコロナになって海外に行けなくなった時に、やっぱり自分はアメリカで挑戦してみたいと強く思うようになりました。

 ベイエリアの生活には慣れましたか？ 　

まだ移住してきて半年くらいですが、少し慣れてきました。アメリカに来てから、色んな人達が自由に生きているのを見て、私もより自由に楽しく生きるようになった気がします。

 個人の活動と、家族バンド『かねあいよよか』の活動に違いはありますか？ 　

そこまでないです。ですが、家族バンドの際はドラムをそこまで派手にせず、他の楽器が目立つように意識しています。 カバー曲とオリジナル曲で演奏するときに差はありますか？ 　曲の良さを引き出すドラムということを心がけていますが、それはカバーでもオリジナルでも変わらないです。音源に合わせて叩くか、バンドと一緒に演奏するか、という違いの方が大きいと思います。

 オリジナル曲を作るときに意識していることはありますか？ 　

特にないですが、リズムがかっこいい曲をよく作ってしまいます。

 日本とアメリカの違いを感じますか？ 　

アメリカの方がお客さんが盛り上がってくれるので嬉しいです！ それに、シンプルなグルーヴを誉めてくれることが多い気がします。私はあまり早く叩いたり派手に叩いたりは好きではないのでアメリカの方が合っていると思います。あとは、みんながとても適当なこと。機材トラブルは日本より多い気がします。

 これからやってみたいことや、実現したい夢はありますか？ 　

まずはソロアルバムを作りたいです。色んなアーティストとのコラボレーションをして、ライブもたくさんやりたいです。今はドラマーとしてメインで活動していますが、将来はアーティストとしても活動したいです。作詞・作曲はもちろん、色々な楽器を演奏し、レコーディングも自分でやってみたいです。自分の音楽で世界の貧困や差別、戦争など色々な問題を少しでも無くしていければいいなと思っています。

3月25日（土）に、オークランドの FOX theaterでライブを予定している YOYOKAさんから、ベイエリアの ファンに向けてメッセージを いただきました。

ぜひ私のドラムをリアルで聞いて ほしいです。ベイエリアでライブする機会を 探しているので気軽に誘ってください！ YouTube,Twitter,Instagram, Patreonもやっているので チェックしていただけると嬉しいです。