BAYSPO 特別インタビュー　- スガ シカオ -

今年デビュー25周年を迎えたスガ シカオさん。 先月21日(土)、The Westin St. Francis San Francisco on Union Squareにて、 北加日本商工会議所(JCCNC)が新年会を主催。 第68回となった今回のゲストミュージシャンとして日本を代表する シンガーソングライターのスガ シカオさんにお話を伺った。

7月28日生まれ、東京都出身。1998年シングル「ヒットチャートをかけぬけろ」でメジャーデビュー。同年発売のアルバムが、ファースト・アルバムにしてチャートTOP10入りを果たす。デビュー以来、現在までに13枚のアルバムをリリース。そのアルバム作品全てがチャートTOP10入りを果たし、男性ソロ・アーティストの歴代1位に輝く。25周年を迎えた現在も日本の音楽シーンの第一線で活躍中。

デビューからこれまでの 25年を振り返って 感じることは 　

実は、デビュー当時はここまで続くと思っていなかったんです。ただ最初の10年があっという間に過ぎてしまって、次の10年は色々あって大変だったんですが、必死でやっていたら25周年を迎えたというのが正直なところです。 2月1日に発売される アルバム『イノセント』について コロナ禍での制作だったので、部屋でずっと一人で作業しなくてはならなかったんです。二年ほどそんな期間が続いたので、かなり内容が煮詰まったディープで重い作品になってしまって。その分砕けた曲を挟んで全体の質量を軽くして、バランスを取って完成しました。

 今後挑戦したいこと 　

海外で作品を作ったり、今までしたことがなかった新しいことに、ちょっとずつ挑戦していきたいです。 曲を作る上で最も 大切にしていること 　音楽に縛られず、自分の発想がないところを糸口に曲を作ることを大切にしています。楽器を使うことで、発想よりも先に自分のルーティーンが前に出てしまうと、曲がつまらなくなってしまうんですよね。

 海外でのライブと 日本でのライブの違い 　

やはり海外でのライブは、言語の壁によって言葉での一体感が作りづらいと感じます。その分音楽に頼って、その曲の要素やアクションを交えて表現するようにしています。

 ライブ前のルーティーンは 　

今はもう特にないですかね〜。もちろん声を調整したりはしますが、日常生活のテンションのままステージに上がってます。

 初めてのサンフランシスコでの 印象は 　

サンフランシスコはずっと来たいと思っていた場所だったので、今回やっと来ることができました。サンフランシスコ・ベイエリアには音楽のルーツが多いので、故郷に帰って来れたという感じがしました。

 もしも1ヶ月の休暇が 取れたらしたいこと 　

海外旅行に行きたいですね。日本国内だと仕事で色々な場所を訪れているので、国内旅行より海外旅行がいいです。

 ストレス解消法 　

実は楽観的でストレスを感じることがあまりないんですよ。なので「ストレスを解消しよう」というのがあまりないんです。

 サンフランシスコ・ベイエリアで 暮らす日本人へのメッセージ 　

まさに『Progress』の曲中でも発信しているメッセージのように、どんなことでもいきなりゴールに辿り着くということはできないと思うんです。「一歩一歩の積み重ねで大きなゴールに辿り着く」ということを、海外で暮らす大きな一歩を踏み出している日本人に、曲を通して伝わるといいなと思ってます。

 デビュー当時と現在で、 音楽の在り方の変化に どう対応しているか 　

（デジタル化に伴う）音楽の在り方の変化について、初めは試行錯誤していた時期もありましたが、そんな在り方に違和感を感じてからは、音楽へのこだわりを貫いています。今はもう「聴く方」にお任せしています。

 ファンからアーティストに 向けてできること 　

曲を聴いていただいて、ライブに聴きに来ていただくことが、一番の応援になり嬉しい形ですね。